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【電子出版】ホラー小説/おうちゴハン

公開日: : 最終更新日:2015/02/15 おもうこと, めろん。, ホラーについて, 実況板

おうちゴハン

 

 

■満を持しての出版

 

 

 

どうも最東です。

 

 

このブログを立ち上げて早10か月(現在2014.08)、ようやく新作を発表することができました。

 

 

このブログを読んでいただいている方の中には

 

 

「なんだよこいつ作家とか言って二冊しかだしてねーじゃんよこのゴミクズ運送が!」

 

 

とお思いだった方もいらっしゃったかと思います。

 

 

結構大変なんですよ、一人で出版までするのって!<言い訳

 

 

 

■作品について

 

 

 

さて、今回電子出版したこのおうちゴハンですが、コンセプトは「身近な誰かが知らない人だったら?」です。

 

 

もしも一緒に暮らしている家族の誰かが全然知らない他人になっていたら?

 

 

しかもそのことに自分も気付いていなかったら……。

 

 

考えにくいシチュエーションかもしれませんが、もしも当事者になった場合こう思うと思います。

 

 

「いつから? いつからこの他人と一緒に暮らしていたんだろう……」

 

 

全く見も知らぬ他人が何食わぬ顔で自分の家族として同じ家で生活している……。

 

 

恐ろしいですよね。

 

 

ただでさえ気持ちの悪いシチュエーションですが、これがもし【妻】、もしくは【恋人】であったらどうでしょう?

 

 

え、「気付かないわけがない」

 

 

それはそうでしょう。ですが、10年後もその人が《その人本人》だって確信できますか?

 

 

 

■背景

 

 

 

さて、このようなコンセプトで書き上げた本作ですが、この作品の主人公は子供のいない妻と二人暮らしの男です。

 

 

その妻が何者かと入れ替わってしまうのですが、そんなの《きづかないわけない》ですよね?

 

 

さきほど私は【10年後も同じことがいえますか?】と意味深なことを記しました。

 

 

この作品でもっとも重要な点として描いているのがこの点です。

 

 

もしもなんらかの理由によってその人と疎遠になってしまったら?

 

 

あるトラブルを境に顔を突き合わせることも億劫になったら?

 

 

この現代社会、《家庭内別居》という言葉もあるように家族の縁が薄く細くなっていると言ってもいいのではないでしょうか。

 

 

今回描いたテーマというのは、決して虚言ではないのではないかと私は思います。

 

 

そんな《妻の顔が曖昧になってしまった主人公》を追うようにして物語は進んでゆくのです。

 

 

この作品で描いたものは全てフィクションではありますが、現実の事件ではもっと凄惨で残虐、現実味のないほど妙な事件が非常に跋扈しています。

 

 

その中で言うなら物語の濃さとしてはマイルドな部類に入るかもしれません。

 

 

 

■おうちゴハンという題名

 

 

 

プロットが完成した時、まだタイトルが未決定でした。

 

 

色々と浮かんでは消え、浮かんでは消え、の中で一旦、ホラーから頭を離そうとした時に浮かんだのがこのタイトル。

 

 

前作のメロン同様……ふざけたタイトルですよね。

 

 

しかし表紙を見てもらえれば分かるように、ビジュアルとタイトルのギャップが気持ち悪さを演出しています。

 

 

我ながらよくできた表紙だと自画自賛しますが、内容もこれと同じです。

 

 

「おうちゴハン」

 

 

これも近年流行った言葉の1つですね。もちろん今でもバリバリの現役で使用されていると思います。

 

 

おうちゴハンとは、そのまんまですが自宅で食べる食事のこと。

 

 

特に《普段よりもちょっといい料理を家で食べよう》といった中食層のニュアンスも含んでいます。

 

 

同時に若い世代が家で食べる食事をもっとキャッチーでかわいらしく言い換えた言葉でもありますね。

 

 

この言葉だけを聞けば、誰もこれがホラーであるとは思わないでしょう。

 

 

それこそがキモであるといえます。

 

 

一見して奇をてらっているだけだと思われるかもしれませんが、僕の基本コンセプトである【なんでも視点を変えれば恐怖となりえる】というものを如実に反映しているタイトルです。

 

 

外食ばかりしていた男があることをきっかけに毎晩《おうちゴハン》が食べたいがためにまっすぐ帰宅するようになります。

 

 

それは前前まで妻の作る料理があまり美味しくなかったからでした。

 

 

それが何故か今ではおいしい料理を作るようになり、……男は胃袋を掴め。といわれるようにそれを妻は体現した形となりました。

 

 

豪勢な料理に舌鼓を打つ男は、次第に妻との冷え切った仲を再び温めようと努めます。

 

 

いつの時代も料理というのは素晴らしいものなのですね。

 

 

 

■知らない他人が食事を作るということ

 

 

外で食事を取る際、自分の食べているものを一体誰が作っているのか分かりません。

 

 

それどころか自分の食べている食材ですら本当にその食材かどうかも怪しいものです。

 

 

このところ巷をさわがしている食品偽装問題。

 

 

食を偽るというのは大きな問題です。

 

 

それもそのはず、食事=食材というものは直接口から体内に吸収するもの。

 

 

どんな人であってもデリケートで敏感な問題だと言えるでしょう。

 

 

さて、今綴った通り外食では知らない人間が料理を作っていて当たり前ですが、これが自宅ならどうでしょうか。

 

 

自宅で出てくる料理がどこの誰が作ったものなのかわからない。

 

 

気色悪いですよね。

 

だってそれは、本当に【なにが入っているかわからない】し、【なんの食材かもわからない】のですから。

 

 

 

■つまり買って読んでほしいということ

 

 

 

見出しで言ってしまいました。

 

 

ここまで語ってきたこと全てがこのおうちゴハンには詰め込まれています。

 

 

家族を大事にしなかった男の顛末。

 

 

是非その目でお確かめください。

 

 

 

 

 

【関連作品】

 

 

めろん。

 

 

実況板

 

おうちゴハン

 

おうちゴハンめろん。実況板

 

 

 

 



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