怖い映画のすすめ / 口コミに踊らない人
■ホラーとしての邦画
どうも最東です。
私は映画が好きなのですが、最近のものは不作だと思っています。
なにもそれはホラーだけの話ではありませんが。
映画そのものでもそうですが、特にホラー映画というものは邦画派と洋画派に分かれますよね。
ちなみに僕は洋画派です。
近年、純粋なホラー映画が少なくなっているような気がします。
音楽でも聞いたことのないジャンルが増えたように、ホラー映画に於いても
ソリッドシチュエーションホラーや、サバイバルホラーなど。
簡単に言えば恐ろしい気持ちになれば、ジャンルの幅はともかくとしてホラーになるのではないでしょうか。
そう言った意味では、日本映画のホラー色は非常に強いと思っています。
■冷たい熱帯魚
そんな私ですが、恥ずかしながらしばらく映画を落ち着いてみる時間がなく、ようやく最近鑑賞したのがこちら。
園子温監督の……これもシチュエーションホラー……とでもいうのでしょうか。
実際に起こった埼玉愛犬家殺人事件にインスパイアされた映画だそうです。
おすすめの点数でいうんなら10点満点で3点でしょうか。
ん、いま『ずこーっ!』って聞こえた気がしますが気のせいですね。きっとそうです。
つまりおすすめじゃないと捉えていただいて結構です。
■下品な映画
映画の評価というものは、人それぞれですし、それこそ好みの問題なので私個人の評価。
という形式になりますが、退屈しのぎにでも聞いてください。
レビューなどを検索して頂ければ分かると思いますが、方々で言われているのはまず第一声に、
『グロい』
私はスプラッターホラーも大の好物ですので、そこらへんは大体平気なので問題ないのですが、
内容がお粗末です。
ただただ、グロさや凄惨さを垂れ流す映画です。
■切っても切れないメッセージ性
前回語った『リング』では、己の死から逃げるために無関係な人間をも犠牲にする人間の愚かさを。
『ほの暗い水の底から』では、母親と子供の家族の絆が映画全体のメッセージとしてあります。
コンセプトと言い換えても結構です。
しかし『冷たい熱帯魚』は、実際の事件をベースにしているからか、かなり淡々と進行していき、
最後にメッセージっぽいことを主人公の口から発し、終了します。
もしも、ラストシーンで主人公が言った言葉がこの映画のメッセージだというのならば、かなりお粗末な映画です。
全く何も伝わりませんし、意味が不明です。(個人の意見です)
ホラーに、得体の知れない物や、意味の分からない物が出てくるのはいいんです。
だけど、映画そのものとして存在の意味が絶対的に必要と思います。
印象として生きている間に、映画のシーンを覚えていればその映画は、自分の中では名作なのだろうと決めていますが、
来年の今頃、きっと僕の頭にはこの映画の印象的なシーンは消えているでしょう。
残念な映画でした。期待していただけに。
暇つぶしに鑑賞するのでしたらおすすめです。
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