【祝】第23回日本ホラー小説大賞【読者賞】
■ついにやりました
どうも最東です。
先日、お伝えしました通り私最東対地は伝統あるホラー文学賞である『第23回日本ホラー小説大賞』の最終選考にノミネートされていました。
正直、結果が伴わなければやんわりと触れずに済まそうと思いましたが、そうならずに済みましたので当ブログを応援していただいているみなさまにご報告したいと思います。
【読者賞】を受賞いたしました!
ちなみに今回、大賞は出ませんでした。残念……
優秀賞には坊木椎哉さんの『黄昏色の炎と213号室の雫』
そして、読者賞に私の作品『【夜葬】』が選出されました!
ブログと電子書籍、それとWebサイトなどで活動してきましたが紙の媒体にも進出することができて感無量であります。
■345作品の頂上は高かった
最終選考に選出された時点で、身の程知らずながら自分の作品がこのまま突き抜け、大賞を手にするのではないかと内心鼓動が賑やかな毎日を過ごしていましたが、やはり大賞の頂は高かったと実感しています。
今回の第23回日本ホラー小説大賞に集まった応募作品は345作品であると発表されています。
その山の頂上を狙うにはあと少しなにかが足りなかったのだとは思いますが、一般モニターの方々が選出する【読者賞】を射止めることができたのは光栄です。
三人のプロ作家が選んだ作品が大賞と優勝、佳作であるのなら読者賞は数十人(かと思われる)から支持されたということ。
数多くの読者の方々に選ばれたというのは実にありがたいです。
しかし、やっぱり目指すなら大賞ももう一度挑戦したい! ……ということで現在第24回日本ホラー小説大賞へ向けて次作を構想中です。
私の描くイカれたホラーがプロ作家の方々にどこまで刺さるのかは未知数ですが、きちんとしたものを書きたいですね。
■こぼれ話
さて、今回で23回目を迎えた日本ホラー小説大賞ですがこれは毎年11月末締切で応募を受け付けています。
ずっと今大賞に応募するかどうか迷っていましたが、本格的に構想からプロットを作り上げることができたのは、10月末日。
締切まであとひと月しかありませんでした。
正直なところ、ここからひと月で書き上げたところでそんな付け焼刃のような作品が通るとは思えません。(当時の心境としては)
ただ私としては公募というものにちゃんと向き合ったことがなかったので、本格的に挑戦するのは次回として、今回はとにかく書き上げて投稿することをなによりも最優先に考えました。
なにしろ締め切りまでひと月しかないわけですから、書き上げた作品を推敲・改稿する時間がなく、知人・友人に頼んで上がった原稿を見てもらいながらなんとか28日で脱稿することができました。
脱稿し見てもらった人たちからOKをもらい、人生初の公募をしたのです。
しかし、後に原稿を見てもらっていた別の知人から原稿を指し戻されます。彼は編集の仕事をしていたので、より確実な推敲をしてくれました。
「なんとか間に合ってよかった。結構ぼろぼろだったよ」
と添えて締切当日、11月30日に返してくれたのです。
その原稿を確認したところ、確かに見落としていた箇所がいくつもありました。割と絶望的な感じです。
私は全身から血の気が引く感覚を覚えました。
なぜなら原稿は11月29日に送ってしまっているからです。
――ああ、今回はやっぱり終わったな。
それが率直な感想。
内容については自信があったのですが、推敲の甘さに必ず落選する……。
そう思い込んでいたのです。
■勘違いと発表
一次選考通過の発表は2016年5月……とどこかで見た気がしていた私は、抱えている作品の執筆をこなしながらその日を待ちました。
ですが3月中旬に、KADOKAWAからメールが……。
その内容は『最終選考に選出されたおしらせ』でした。
――ん? 最終選考?
5月に一次通過発表だと思っていたのでなにかの間違いか悪質な業者かと構えた失礼な私は、メールの中身を熟読したところ……
一次選考の発表は2月だったみたいです。
つまり、受賞者の発表が5月だったのですね。自分の間抜けさと迂闊さに笑ってしまいました。
かくして、1次通過を知らずに最終選考選出を知ってしまった運がいいのか悪い……いや、いいんでしょう。
そんな私は落ち着かない日々を送ることになるのです。
■運命の日
そうして来た発表の日、4月27日。
この日、わざわざ一緒にホラープロジェクトクトを進行しているウェルザード先生も駆けつけてくださり、結果の電話を待ちました。
18時から19時半までの間に電話連絡をいただけるということだったのですが、電話があるまでの小一時間ほど、人生で最も恐ろしい緊張感を味わいました……。
そしてついに電話があり、結果は……読者賞。
大賞でなかったのは残念ではありますが、もしも大賞でなければ読者賞がいいなー……なんて思っていただけに歓喜しました。
ウェルザード先生が「自身の頬を叩け! そしたら君の頬を叩く! それで夢でないと自覚するだろう!」とスクールウォーズさながらのスポ根発言。
――いきなり殴れっていわれてもなぁ……。
と少し躊躇しつつもビンタすると、その6倍くらいのビンタが帰ってきて首を痛めました。
そうして受賞の日は友人知人から祝いのメッセージをいただきながら多いに飲み、夜は更けてゆくのでした……。
そんな感じで読者賞を射止めました。
次はどうなるかわかりませんが……今のところもう一度挑戦してみたいと思っていますので、みなさま応援よろしくお願いいたします!
読者賞をいただいた作品『【夜葬】』ですが、発売時期は秋頃(10月頃)を予定していますので、その際には当ブログでご案内いたします。
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