放送事故 / 逆拍手・RISKY・苗山・洋子の話を信じるな
■逆拍手
どうも最東です。
みなさんは、逆拍手というものをご存知でしょうか?
裏拍手とも言われますが、どちらも同じものであります。
さて、この逆拍手ですがどういうものかというと、普通拍手は掌と手のひらをぶつけるようにしますよね?
逆拍手は逆という言葉の通り掌の逆……つまり手の甲で拍手をするというものです。
すごく拍手がしづらいですよね。実はこれ、手話でいう「早くこっちへこい」という意味だそうです。
ネットの怪談や都市伝説にもよく出てくるこの逆拍手、なにが怖いのかというと色々逸話があるようです。
例えば『さくらんぼ』や『スマイリー』などの楽曲が有名なある女性アーティストのお話。
これは彼女のコンサート会場に事故で死んだ元カレが現れ、死して尚自分を応援してくれているのだと思い、
客席で他の客と混じり拍手をしてくれている彼に感動した。……という感動のお話。
ですが、この時彼が拍手していたのは逆拍手でなにか意味があるのだと彼女が調べたところ知ってはいけない意味を知ったのだそうです。
そう、彼は応援していたのではなく彼女に「早くこっちへこい」と言っていたのでした。
他にはわずか19歳で事故で死亡したアイドルが、出演するはずだった音楽番組に現れ所属するアイドルグループに対して逆拍手をした……なんていうお話も。
そして、またとある音楽番組では客席の拍手に混じって唐突に飛び出す逆拍手もありました。
どのエピソードも客席からサインを送っているあたり、ステージに立つ人間に妬みを持っているようですね。
http://youtu.be/wMbEONnDLd4
■色々な放送事故
さてこの逆拍手のエピソードですが都市伝説というよりも放送事故として語られることが多いです。
というのも、実際に画像に収められているものもありそのソースが地上波テレビ放送であることから分類として放送事故だと語られているからだと考えられます。
それでは他にはどんな放送事故があったのかご紹介しましょう。
まずその前に放送事故というものはなにも逆拍手や前回のお話のように恐ろしいものだけを差すわけではありません。
例えばカメラの前で局部を露出しってしまったり、番組の内容とは関係のない映像が流れてしまったり、はたまた機材の故障により放送が中断したりと……その意味は広くあります。
ここ嗤う壷ではもちろん、怖い放送事故だけをご紹介しましょう。
■洋子の話を信じるな
ある報道番組にて某失踪事件の特集が組まれました。行方不明になったのはとある家族の次女。
彼女の家族に失踪した経緯をインタビューし、失踪した次女の姉である【洋子】さんを軸に置いた番組構成でした。
カメラの前で妹の失踪について語る洋子さんの次に、彼女の父親がインタビューを受けている場面に切り替わり、
父親は概ね先ほどの洋子さんが話した内容に沿う話をカメラの前で語るのでした。
……となんら不思議な場面もないように思えるこの番組の中で奇妙なことが1つありました。
父親のインタビュー時、彼の背には本棚が映っていたのですが、その本棚の端にメモが貼り付けてあり、そのメモには
【洋子の話を信じるな!】
と書かれていたのです。
番組中、このことには触れられることはなく終了したのですが、これは一種の放送事故ではないか? との見解がネット上でなされ一躍有名になったのでした。
■笑っていいとものCD
32年という偉大な経歴だけを残しテレビ界から灯を消した誰もが知るお昼の番組『笑っていいとも』。
20年ほど前、このある一コーナーに視聴者から奇妙なCDが届いたのです。
CDは某有名ユニットの『RISKY』というアルバムで、番組に手紙と一緒に送られてきました。
手紙の内容は『最初は普通に聴けていたのに途中から全く違う音楽になった。聴いていると急にボリュームがあがったり、曲順が変わったり、電源を入れていないのに勝手に鳴りだしたり。しかも聴くたびに内容が変わっているような気がして気味が悪いのであげます』と言った内容でした。
早速番組内でそのCDを再生すると気味の悪いノイズのような音がなり、人の叫び声のような声が入っており、余程音楽と呼べるものではなかったのです。
結果、最恐のCDとして封印されるようにテレビ局で保管されたようですが、反響が強かったため『いいとも』内でその後2回再生されることとなります。
そして再生するたびに前回とは違う内容になっていました。
これを『仕込み』であると断じるのは簡単ですし、色々な憶測も飛び交っています。
ある仮説が有力な結論として挙がっていますが……さてさて、信憑性はどうでしょうか。
■苗山事件
どこか陰謀を感じる不快な気分を背負わせるこの苗山事件。
事件とありますがこれはこのエピソードにつけられたタイトルのようなものであり、実際の事件というわけではありません。
この苗山事件とは、どんなものか?
2007年3月25日、能登半島で起こった地震報道の中で刈谷崎原子力発電所で働く苗山さんという職員に電話で話を聞いていました。
停電は無いか? などの現場の状況をアナウンサーが電話越しに聞き、数分が経った頃、
話の途中で急に回線が途切れ沈黙になったのです。
アナウンサーが接続事故かと思い苗山さんを呼び掛けると、「はい」と返事が。
しかし返事をした人物はどう聞いても先ほどまで話をしていた苗山さんと思えない別人の声だったのです。
声質に口調、声のトーンなど全てが変わってしまった苗山さんにアナウンサーも不審に思い「別の人に変わられましたか?」と尋ねましたが本人は「いいえ」と答えました。
ですが番組内でアナウンサーが「苗山さん?」「苗山さんですか?」と尋ねても無言でいるだけのその人物が苗山さんでないことは明らかでありました。
地震直後、職員の苗山さんに話されては困る事実があり、強制的に回線をすり替えられた……という尾ひれもつきなんとも奇妙なエピソードです。
■生き人形
放送事故にはリポーターが体験リポート中にビルから落下したり、田んぼに落ちて首を傷めて起き上がれずに田んぼに首からハマったままでみんなに笑われるなど、オカルトとは違う意味で恐ろしいものあります。
その中には記者たちの前で「今から……を殺しに行く」と宣言し、被害者の窓を割り侵入、中で本当に殺し記者たちの前に再び現れると、「警察を呼べ」と血まみれの刃物と手で叫びました。
これはテレビ史に語り継がれる放送事故とも言われています。
では逆にオカルトでの放送事故といえば、真っ先にこの名が上がるひともいるのではないでしょうか。
そう、かの有名な稲川淳二氏の怪談エピソード『生き人形』がそれです。
呪いのある子供の日本人形を生放送の番組で紹介するはずが、数々と怪異に見舞われその稲川氏にも深く関わることになる彼のエピソードの中でも群を抜き最も恐ろしいエピソード。
しかし、世の中にはもっと恐ろしい放送事故が存在すると言われています。
例えば地方のローカル番組や、録画のロケ番組、色々なものがありますが本当に危ないものというのはお蔵入りとされ今もテレビ局のフィルムルームに眠っているのです。
人の不幸は蜜の味……放送事故とはそういった人間の悪しき部分を刺激する危うきの箱なのではないでしょうか。
http://youtu.be/pvV3tn1-Ccs
【関連記事】放送事故/ネットに広がる闇と真実
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