*

怪紀行奈良・古都古都歩く吉野金峰山

■思いついたらいっちゃえ日産

「そうだ! 吉野へいこう!」

とある年の秋、突然そう思い立ちました。

どうも最東です。怪紀行、奈良多いですよね。

大阪に住んでいるから仕方ないのです。今後もどんどん奈良推しでいきますよあたしゃ!

そういうわけで、吉野の山に行こうと決めた最東アンジェリカですが、吉野は奈良でも有数の観光地。別に観光するつもりではないのですが、景色を見てやんよ! という動機だったので、誰かを呼ぶことにしました。

「もっし~、あ、にゃんにゃん?」

『にゃんにゃんにゃん』

「暇だよNE?じゃあ、いまから吉野行こうぜ」

『にゃん』

「じゃあ、今からあたしの最寄りに来るよろし」

『にゃーん』

そういうわけで星月子猫を召喚しました。無許可で名前を出しています。

駅で合流して、愛機プリプリくんでブボォオオン!!と吉野山へレッツゴー!

最東は京阪本線沿いに住んでいるので、京都と奈良はとても近いので行きやすいです。

とか言いつつ、奈良は車では近いのですが電車ではまあまあ遠い。うまくいかないもんだな。

なので、最東が奈良に行く時は100%車です。電車で訪れたこと、下手すると一度もないかもしれません。

そんなお気軽に行っちゃえる奈良ですが、さすがに吉野ともなると結構走ります。

吉野といえば、吉野の千本桜が有名ですよね。まあ、今は秋ですが。

とはいえ、秋の吉野も紅葉がとても見頃です。wkwkしながら子猫にゃんとやってきました。

■思ったよりずっと山

当ブログはホラーブログを謳っているので、全然ホラーじゃない場所に言っても便宜上『怪紀行』と銘打っているわけですが、吉野山もまた「てめ、ホラ、じゃね」と二語ずつ区切ってクレームがきそうで恐縮です。

正直、今回の旅は思いつきなのでとくに何が目当てってこともないのですが、来てみるとやっぱりテンションはあがりました。

観光地なので、吉野山の入り口にはお店が軒を連ねていますが案外これは一部で、ちょっと登るとすぐに寂しい景色になります。

歩いて登るぶんにも難しくはありませんが、体力は使うため巡回バスがでていました。

秋をオフシーズンと言うべきか悩ましいところですが、観光ピークの桜の季節に比べればずっと人は少なく、平日ということもあってか吉野山を徒歩で歩いているのはほぼ最東と子猫にゃんだけでした。

「にゃんにゃん」

「ああ、そうやな。けっこう思ったより山やな」

「にゃんにゃんにゃにゃん」

「ははは、それはないって」

などと微笑ましい会話を交わしながら、運動不足の子猫にゃんは肩で息をしていました。

それにしてもさすが日本最古の地、奈良だけあってお寺が多い。それも山寺でなおかつ古寺が多く、見所も多くあります。

400年前の神輿がわりと雑に置いてあったり、趣もどこか山の古寺といった感じで京都とはまた違った味わいがありました。

400年前の神輿。置き方が雑

吉野山には世界遺産金峯山寺があり、蔵王堂秘仏ご本尊が特別ご開帳していました。

「へー金峰山寺って世界遺産なんやー」

という小学生レベルの感想を言っていると

「にゃにゃん」

と子猫が言うので、そんなに興味がない最東も特別ご開帳しているご本尊とやらを拝観することに。

撮影禁止ということなので画像はありませんが、さまざまな仏像を見まくりました。さすが、世界遺産だけあってここは平日にもかかわらず賑わっていたように思います。

■静かな絶景

「やあーすごいなー」

「にゃーん」

登れば登るほどに景色は見ものになり、気分は修行僧。足はガクガク、胸はワクワク。(いいこと言ったと思ってる)

途中、【吉野千本桜】の展望スポットがあり、そこでコーヒータイムを挟みました。

さすがにこの場所にくると、次は是非桜の季節にきてみたいと思うのが人情。あれから二年……こ、今年こそは千本桜見るんだからねっ!

山頂には金峰神社という小さな神社があり、ここまでくれば吉野山攻略です。(そうなのか?)

ですが道のりは平坦ではなく、【修行門】と書かれた神額の鳥居がラスボスのごとき坂道の前で立ちはだかります。

「にゃにゃんにゃにゃんにゃーご」

「お前が体力ないだけやろ!」

「にゃんにゃんにゃにゃん」

「ジョジョ立ちしながら歩け? ふざけてんのか」

「にゃーにゃにゃにゃ!」

山頂近くに行くともはや誰もいません。目的なくやってきたので、なんとなく山頂まで行っとかないと勿体ないオバケでる的な気持ちで登りましたが子猫にゃんはすでに体力の限界でした。

そこでリクエストに応えてジョジョ歩きしてやったら、大いに喜び持ち直した模様。

そうしてようやくたどり着いた金峰神社。

汗だくになりつつ、ふたりでお参りした後休憩してから周りを散策。

すると義経が追ってから隠れたという【隠れ塔】を見つけ、わけもなく歓声をあげました。

時刻は夕刻、下山するとすっかり暗くなっていました。

しかし、それはそれで風情のある景色を楽しめたので結局、来てよかったという感想でした。

「にゃにゃんにゃんにゃーん」

コラ!下ネタはやめろ!

スポンサードリンク



関連記事

2019 お報せ色々

■2019年 どうも最東です。 早いもので当ブログも2013年の開設から5年目

記事を読む

奈良洞泉寺・東岡遊郭跡をあるく

■古都・奈良に佇む遊郭 どうも最東です。 ここのところまたリポート記事がご

記事を読む

特選怪談 / 怪奇夜話

      ■夏がやってきました  

記事を読む

怪紀行番外編・伝説はここからはじまった!断罪のファロ ~Beginning~前編2

怪紀行番外編・伝説はここからはじまった!断罪のファロ ~Beginning~前編1はこちら

記事を読む

怪紀行香川・真っ当な観光名所 銭形砂絵&銭湯isリノベーション 藝術喫茶清水温泉

■香川に行ってきたょ どうも最東です。 島はいいですね。突然ですが。

記事を読む

怪紀行番外編・伝説はここからはじまった!断罪のファロ ~Beginning~完結編

前回はこちら ■別れ際にさよならなんて言うなよ どうも最東です。3部想定ではじ

記事を読む

no image

いわくつきの映画 / 拡大する呪い

■怖いだけの映画では物足りない。   どうも最東です。  

記事を読む

木屋町エレジー(第二回ショートショートバトル)

第一回ショートショートバトルの様子はこちら ■前回までのあらすじ ペニーワイザ

記事を読む

怪紀行番外編 国内唯一!思い出の味、バーガーシティ豊岡サンロード店 1

兵庫・但馬大仏編はこちら ■ドライブは事件の香り 前回の記事で紹介した

記事を読む

no image

小説 野生時代 152号に掲載されました

        ■うれしはずかし初掲載

記事を読む

スポンサードリンク



Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スポンサードリンク



【連載】めろん。1

■めろんたべますか ・綾田広志 38歳 刑事①

【夜葬】 病の章 -1-

一九五四年。 この年の出来事といえば、枚挙に暇がない。二重橋で一

怪紀行香川・綺麗で清潔でデンタルなカオス 歯ART美術館

■歯なのかARTなのか、それが問題だ どうも最

怪紀行香川・真っ当な観光名所 銭形砂絵&銭湯isリノベーション 藝術喫茶清水温泉

■香川に行ってきたょ どうも最東です。

怪紀行香川・鬼が島は香川にあった!? 女木島 鬼が島大洞窟

■桃太郎と僕 どうも最東です。どうですか、ここんとこ鬼

怪紀行山梨・奇病との百年記!蛍の消えた里 杉浦醫院 その3

怪紀行山梨・奇病との百年記!蛍の消えた里 杉浦醫院 

怪紀行山梨・奇病との百年記!蛍の消えた里 杉浦醫院 その2

前回の記事はこちら ■おそれ沼 杉浦醫院の二階の

→もっと見る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP ↑