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八仙飯店之人肉饅頭 / ホラー映画レビュー

公開日: : ホラーについて, ホラー映画

人肉饅頭

 

 

 

■中国映画

 

 

 

どうも最東です。

 

 

当ブログでホラー映画のレビューを書くのは何作目でしょうか。

 

 

メジャーなものからマニアックなものまで、個人的には幅広くレビューしているつもりですがいかかでしょうか。

 

 

最東は邦画、洋画、どちらが好みかと問われると洋画だと答えます。

 

 

なんというか、怖い……というよりスリルが楽しめる感じが好きなのです。

 

 

ホラーと言えば、フレンチホラーやイギリスのホラーもアツさ爆発です。(これらも含めて洋画なのですが……(笑))

 

 

そんな海外の映画作品でも特にアジア系の作品はあまり見ません。

 

 

韓国や中国なども映画は盛んですが、日本人に近い顔つきをしているからでしょうか……なぜか洋画のように手が伸びないのです。

 

 

とは言ってもジャッキー・チェンやブルース・リーなどのアクションスターがかの国から生まれたのも事実ですし、私も幼少期には夢中になりました。

 

 

つまりなにが言いたいのかというと……『アジア映画のホラーはほとんで見なかった』ということが言いたいのです。

 

 

例外的に、霊幻道士やキョンシーシリーズは子供のころに見た恐ろしい映画のひとつでしたが、じゃあ今観るかと尋ねられれば首を横に振るでしょう。

 

 

そんな食わず嫌いな自分を呪いたくなる一作に出会いました。

 

 

それがこちら。

 

 

 

■八仙飯店之人肉饅頭

 

 

 

さて、この作品ですが中国映画……というより、香港映画に分類されます。

 

 

1993年に公開され、あまりの残虐性と凄惨な描写により数々の劇場から上映禁止を言い渡されたゴキゲンな作品です。

 

 

この映画は1985年に実際起こった事件(『八仙飯店一家殺害事件』)をベースに、独自の解釈と猟奇要素を前面に出したホラー映画。

 

 

劇中のほとんどが実際に起こった事件を再現していますが、タイトルにもなった『人肉饅頭』については確証がとれていないとのこと。

 

 

実際これがファンタジーなのか、ノンフィクションなのかはわかりませんが、どちらにせよ子供から老人まで11人を殺したという事実は変わりません。

 

 

簡単にあらすじを紹介すると、

 

 

マカオの食堂・八仙飯店で従業員として働くウォンは、店主との賭け麻雀でイカサマを駆使して大勝した。店主に勝った金を催促すると、払う気がないとあしらわれ激昂したウォンは店主と彼の家族8人を皆殺しにして遺体を解体。その肉を店の饅頭の具として練り込み客に売っていたのだった。

その後ウォンは店を乗っ取り、店舗を売却しようとするが店主の同意書がなく難航していた。やがて近所の海岸で、腐敗した人体の一部が発見されその容疑がウォンに向けられる。

マカオ警察に疑われていることを察したウォンは逃亡を図るも、一歩遅くマカオ警察に先回りされ逮捕される。

そして取り調べの中、ウォンは刑事たちに事件の全容を語った。

 

 

という感じです。

 

 

だいぶと掻い摘んでいますが、とにかくこの映画の肝は店主一家を殺す描写。

 

 

7歳から12歳の子供の首を次々と斬りつけ、首を跳ね飛ばすシーンはホラー大好きっ子の私もさすがに目を背けたくなる場面でした。(どこまで事実に近いのかはわかりませんが、これに近いことが本当に起こったことだと考えると、背筋が凍ります)

 


 

 

■身勝手な犯行動機。身勝手な登場人物。

 

 

 

この映画に登場する人間は、主人公のウォンもさることながら人格的に疑う人間ばかりです。

 

 

イカサマ麻雀で勝った金を払わないから、それだけで一家皆殺しにする彼も相当ぶっ飛んで狂いまくっていますが、そのほかの人間たち。

 

 

例えば支払いを拒否した店主も、負けておきながらハナッから金など払う気がなく、態度も終わってます。

 

 

本来ならばこういった場面では殺された側に同情するものですが、その横暴っぷりに若干スカッとしてしまうのです。

 

 

もちろん、巻き込まれた子供たちや家族はなんの罪もなく、これに関しては見るのも辛いのですが……。

 


 

さらにウォンを逮捕し、自白させようとするマカオ警察もやたらとひどい人間ばかりです。

 

 

映画の中では登場するたび、妙にコミカルに彼らは描かれ……そう、刑事もののコミックやドラマのように仲間同士の内輪ギャグのように。

 

 

最終的に覚せい剤で意識を朦朧とさせて自白させたり、わざと被害者の親類が収監されている刑務所に入れられ、えげつないリンチを受けさせたり……と割と無茶苦茶です。

 


 

お分かりでしょうか。

 

 

この映画には『善人』が全く出てこない。負のオーラが映画全体を包んでおり、憎悪と嫉妬、欲望が入り乱れていて……見終わったあとも固まったまま動けなくなります。

 

 

そんなこんなで悪人の総合商社のような映画ですが、それでもやはり主人公ウォンの存在が最もぶっ飛んでいると言わざるを得ません。

 

 

完全に正気を失った目は、まさに狂気そのもの。

 

 

色々な名優はいますが、主演のアンソニー・ウォン以上にこれを体現できる俳優はいないのではないでしょうか。

 

 

殺害のシーンもそうですが、それ以外の普通のシーンでも彼の狂気に満ちた顔は隠せておらず、すべての登場シーンが狂っているように観えてしまう……。

 

 

いやはや、恐ろしい映画です。

 

 

グロに耐性のあるホラー映画ファンは、是非一度ご覧いただきたい。

 

 

香港版・冷たい熱帯魚と例えてもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

★★★★☆

 

娯楽作品としては十分合格点ではないでしょうか。

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