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コトリバコ / 都市伝説の定義とは

公開日: : 最終更新日:2015/02/15 おもうこと, ホラーについて

コトリバコ

■新しい形の怪談

 

 

 

どうも最東です。

 

 

前回のコトリバコの記事は大反響でした。

 

 

それもそのはず……なんといっても題材が有名ですから。

 

 

ところでこのコトリバコ、我々の知る色々な怪談と一体なにが違うのでしょう?

 

 

それはずばり【怪談なのに幽霊などの類が一切出てこない】というところにあるのではないでしょうか。

 

 

都市伝説や怪談と謳われるものは、得体の知れない物体であったり、人物であったり、はたまた怨霊・悪霊と必ず霊的なアクセントがあると言っていいでしょう。

 


それは、古くは番町皿屋敷四谷怪談と言った怪談話に代表されるお菊やお岩などから始まった怪談話の伝統。それが現代を舞台に、「都市伝説」と名を変えてもそれほど変わることはありませんでした。

 

 

ですが幽霊話としての階段にはどこか恐怖のメーターというか、受け取り側に限度があったのかもしれません。

 

 

それで怪談話を恐怖話としてさらに広域化したものを都市伝説として広まったのです。

 

 

一口に都市伝説と言っても、そのエピソードは実に多岐に渡ります。

 

 

もちろん、古くからある階段話もあれば、生身の人間の狂気に迫る物も多く存在します。

 

 

人の恐怖という物は、戦後平和になった二本でも毎日の如く起こる常軌を逸した凶悪事件からも感じることができるようになった……。いわば、生きながらにして「恐怖の時代」が到来したといっても決して大げさではないのかもしれません。

 

 

 

■都市伝説の定義

 

 

 

そもそも都市伝説と怪談とはなにが違うのでしょうか。

 

 

単純に「怪談」を現代風な呼び方にしたものが「都市伝説」なのか?

 

 

結論から言うとそれはNOと言わざるを得ません。

 

 

どういうことかというと、都市伝説の発端は「噂話」から来ているからです。

 

 

所謂、「友達の友達から聞いた話」というところから始まったのが都市伝説。

 

 

階段はあったことをおどろおどろしく語る「伝記」に近いものがあります。

 

 

簡単に分類で分けるのなら「怪談=実際の話」「都市伝説=噂の話」といったところでしょう。

 

 

そういった意味で、都市伝説における恐怖の定義とは、「不安定な足場に立たされているかのような怖さ」なのです。

 

 

 

■コトリバコは怪談? 都市伝説?

 

 

 

さて、では前回と今回のテーマであるコトリバコはどちらの分類になるのでしょう。

 

 

怪談でしょうか、それとも都市伝説?

 

 

正解を定義するのならばコトリバコは間違いなく「都市伝説」のカテゴリに入ります。

 

 

なぜならコトリバコは呪いの忌憚でありながら、その象徴である怨霊や悪霊といった“形のあるもの(変な例えですが)”が一切登場しないからです。

 

 

ただ呪いを放出し続ける「ハコ」だけが絶対的に存在し、そのハコに込められた悪夢のような背景がそれを知る我々に何よりも強大な恐怖感を植え付けるのです。

 

 

純真無垢な子供を贄としたその狂気性と、呪った一族だけに留まらず、近付いたものは無慈悲に無差別に呪い殺すその忌まわしくおぞましいハコは、それを作った一族を根絶やしにするためだけに作られた「人間の悪意」がその小さな許容よりも遥かに超えた人知越えの象徴。

 

 

さて、このハコが恐ろしいのは充分にご理解頂けたと思いますが、それだけでこんなにも有名になるはずがないですよね。

 

 

コトリバコが最恐の都市伝説として君臨する一番の理由。

 

 

それは

 

 

「自分の家にもそのハコがあるかもしれない」ということ。

 

 

さすがに一人暮らしなどしておられる方の家にはないと思いますが、実家の物置や親戚、祖父母宅……上げ始めるとキリがありません。

 

 

全国どこにあってもおかしくないので、「自分の地域は大丈夫」は通用しません。

 

 

かつて迫害され続けた集落や部落というものはどこにでもあったはずなのです。

 

 

現代を生きる私達には迫害される側の憎しみや悲しみ、悔しさなどは到底うかがい知れませんが、我が子を殺してまで呪いのハコを作ってしまったその想いは想像を絶しています。

 

 

 近付くだけで内臓が千切れて死ぬ。

 

 

こんなにもおぞましい呪いを聞いたことがあるでしょうか。

 

 

 

■八開の行方

 

 

 

このように世にもおぞましい呪いの箱「コトリバコ」ですが、前回の記事でも紹介した通り、箱にはそれぞれレベルがあります。

 

 

一封、二封、三封、四封、五封、六封、七封……。

 

 

コトリバコを作ったとされる村にはこの七種類の箱があったそうです。

 

 

数が多くなればなるほど呪いの強さが増し、そしてはそれは贄にされた子供の数と同義であるとされています。

 

 

全国でちらほらと見つかっているコトリバコはこれら七種類のハコなのですが、実はもう一つあるのです。

 

 

そのハコの名前は「八開」といいます。

 

 

……お分かりでしょうか。

 

 

八開を除く七つのハコの名前はそれぞれ「数字」+「封」とあったのに対し、この八開は「開く」とあります。

 

 

このハコを伝えたある男の話によると封の名が付いた七種類の箱はそれぞれ複数個作ってもいいが、この八開だけは最初の一つ以外作ってはならないと強く念を押したそうです。

 

 

そしてその八開は、その男が持ち帰り、その後行方は分かっていません。

 

 

ただでさえとてつもない呪いを発動するコトリバコ。それよりもまったく異質で別格な「八開」。

 

 

一体どこにあるのでしょうか。

 

 

そしてどんな呪いをもたらすというのでしょうか。

 

 

全ては闇の中に包まれていますが……

 

 

もしも妙なハコがあなたの家から見つかったら、それはコトリバコかもしれませんし、もしかしたら「八開」かもしれません。

 

 

呪いを封じるコトリバコと、「ナニカ」を《解放》する八開……。

 

 

どちらにせよ、近付かないのが身のためです。

 

 

 

【関連記事】

 

 

 

 最も有名なネット怪談/コトリバコ

 

 

 考察 ひとりかくれんぼ

 

 

 スリルドライブ

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