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スリルドライブ / 本当にあった体験談 1/2

公開日: : 最終更新日:2014/04/23 おもうこと, ホラーについて

スリルドライブ

■本にもネットにもない話

 

 

 

 どうも最東です。

 

 

 私の書く記事は本やネット、知人の体験談やそのまた知人の又聞きなどから情報を仕入れてきます。

 

 

 そうです。

 

 

 ホラーオカルトが好きなホラー作家と言ってはいますが、それらのネタの収集方法というのは、

 

 

 この記事を読んでらっしゃる貴方方となんら変わらないということです。

 

 

 しかしそのセレクトの基準は、あくまで私自身が【気味の悪い】もしくは【怖い】、【居心地が悪くなる】と感じたものをチョイスしています。

 

 

 私はどちらかというと洋画ホラー派ですので、日本のじめっとしたホラーよりかは

 

 

 ダイナミックなホラー(どんなホラーだ)が好みです。

 

 

 とはいえ怪談話も大の好物でもありますので、たまにはこっちの話もしようと思います。

 新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

 

 私の知人の話をしましょう。

 

 

 


■霊を信じない現実派の友人

 

 

 

 この話自体が10年ほど前であり、鮮度としてはかなり古いのですが、舞台であるN県とO府の境目にある山街道は現在もありますので、

 

 

 未だに確変中のお話だと思ってください。

 

 

 私の友人にJという男がいます。

 

 

 当時は、私も彼も二十代前半で、私は既に働きに出てましたが彼はまだ大学生でした。

 

 

 彼とは性格や思想、価値観などもまるで違いましたが、

 

 

 不思議と気が合い、若いとうこともありしょっちゅう明け方まで遊び呆けたものです。

 

 

 そんな遊び呆けていた頃の遊びの一つに『訳もなくドライブ』がありました。

 

 

 あの頃は気付いていませんでしたが、今ならあの行先のないドライブが良かったのか分かります。

 

 

 あの小さな空間で流れる景色を見ているだけで沈黙が辛くなかったのですね。

 

 

 当然、喋らなくてはいけないという強迫観念もないので、自然と話も出来ますし、

 

 

ないならないで、その沈黙も別段苦痛ではありませんでした。

 

 

これがお互いの家であったり、店であったらどうでしょう。

 

 

すぐに「帰ろう」という話になるはずです。

 

 

しかし、良くも悪くもあの頃は時間をいかに自由に使えたか。

 

 

今になって痛感し、あの頃の時間が欲しいとさえ思ってしまいます。

 

 

前置きが長くなってしまいました。

 

 

ともかくそんな夏のドライブの出来事でした。

 

 

Jは僕と同じく怪談話は好物でしたが、私と違って心霊の存在は一切信じないタイプの男です。(しかも父方の実家が寺)

 

 

好奇心であれこれ聞くものの、当の本人はというと自分の目で見ていないことは信じない現実主義者でありました。

 

 

 


■山街道に現れるお爺さん

 

 

 

そんなある日のドライブのことでした。

 

 

当時私達はN県(特にI)に限りなく近いO府のとある町に住んでいて、車で走るときといえばこの山を登ることもよくありました。

 

 

この街道は昔から霊が出現すると有名なスポットでもあり、地元住民でも夜が更けた頃にはあまり通らない山街道です。

 

 

中でも死んだ孫に見立てたボロボロの人形を持って歩き回るお爺さんの噂もあり、実際に目撃例も知人間であったため、

 

 

不気味な場所でした。

 

 

この山街道を一周するには、山をくり抜いた長いトンネルを抜けなければなりません。

 

 

そのトンネルもまた霊出現スポットでもあるのです。

 

 


■トンネルでJが見たものとは

 

 

 

とりとめのない話をしながら車を走らせ、例の山街道を抜け、帰りのトンネルへと来ました。

 

 

誤解なきように補足しておきますが、この日は肝試しの類でこのルートを通ったわけではありません。

 

 

なんとなく走らせているドライブコースにたまたまハマっただけでした。

 

 

トンネルに差し掛かり、数秒ほど経った時でしょうか。

 

 

Jが急に無口になり、私の問いにも上の空で答えるようになったのです。

 

 

トンネルを抜ける頃にはなにを聞いても無言になってしまい、私はなにか失言してしまいJを怒らせてしまったかなー……なんて思っていました。

 

 

しかし、山を下りきった大きな道路に差し掛かったところで急にJは私にこう尋ねます。

 

 

「なあ、あそこのトンネルってなんか話ある?」

 

 

その質問の意味が分からず一瞬、時間が空いてしまいましたがすぐに察することができました。

 

 

「ああ、あそこは爺さんの霊が出るって有名だよ」

 

 

「そっか……」

 

 

「なんだよ、もしかして……なんか見たのか?」

 

 

「……」

 

 

その問いに彼は答えませんでしたが、黙って私に右腕を見せました。(運転していたのは私です)

 

 

彼の右腕は、夜の街灯から漏れる薄暗い灯でもはっきりと分かるほど、

 

 

びっしりと鳥肌が立っていたのです。

 

 

「な、なんだよこれ!? どうしたんだよ!」

 

 

思いがけない光景に驚いた私は、狼狽えながらも聞きました。

 

 

彼は顔面蒼白ですぐに話し出せる雰囲気では無かったため、少し走らせて自分から口を開くのを待ちました。

 

 

 

 

 

 

【次回記事】スリルドライブ2

http://youtu.be/gbSs3LAuM6o

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