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バブーシュカレディ / ケネディー暗殺に隠された謎

公開日: : おもうこと, ホラーについて

バブーシュカレディ

■私はバブーシュカレディ

 

 

 

1970年

 

 

FBIに一人の女性がやってきた。

 

 

彼女は捜査官にこう告げたという。

 

 

「私はバブーシュカレディ」と。

 

 

彼女の話を聞くと、彼女は次のように言った。

 

 

「数年前に私のところにFBIの特別捜査官が来たわ。そして、ケネディ暗殺事件のビデオを渡せと言ってきたの。わたしは、言われた通りにそれを渡したけれど数年たった今も返却されていない上に、その捜査官とは音信不通になってしまったわ。どうかそのビデオを返してくれないかしら」

 

 

そんな話など知らない彼らは、彼女に「本当にバブーシュカレディなのか?」と問いだたした。

 

 

 

 

 

 

■ケネディー大統領暗殺事件

 

 

未だに謎の多いケネディー大統領暗殺事件。

 

 

そもそもアメリカ合衆国の大統領の暗殺には不可解な謎がつきものである。

 

 

リンカーン暗殺の時もまさしくそうだったが、それは閑話としてまたの機会にしよう。

 

 

それよりもケネディー暗殺の、誰も知っているあのビデオ。

 

 

それに自分も映っていると彼女は言った。

 

 

彼女の名は、ビバリー・オリバー。事件当時は17歳だったと言う。

 

 

彼女の話から捜査官が例のビデオを確認したところ、オリバーはベージュのコートにスカーフを頭に被った女性を指さし、それが「自分だ」と言ったのだ。

 

 

最初の大きな矛盾はそれであった。

 

 

確かにオリバーは若い女性であり、事件当初に17歳だったというのは頷ける。

 

 

だが、画像にある女性はどこからどう見ても中年女性の背格好であったからだ。

 

 

さらに、捜査官が画像に映っているカメラを構える姿を見て「このカメラはどこのなんという機種か」と尋ねたところ、曖昧な返事を繰り返すのみでろくに答えられなかったというのだ。

 

 

結局、彼女はバブーシュカレディではなく明らかに偽証であると断定された。

 

 

1994年に、この時FBIを訪れたオリバーがケネディー暗殺のことを書いた書籍を出版し、この時の偽証行為は売名行為の一環であったのではないかと言われている。

 

 

 

■バブーシュカレディ

 

 

 

さて、オリバーが名乗った『バブーシュカレディ』。

 

 

FBIはなぜにこの名前に反応し、まともに彼女の話を聞いたのか。

 

 

そして、彼女の言うビデオとはなんなのか?

 

 

それを語る前に、ケネディー大統領暗殺事件の不可解な点を挙げなければならない。

 

 

ケネディー大統領は、後方から頭を撃ち抜かれたとされている。

 

 

有名な暗殺動画ではどう見ても前から撃たれているように見えるのに、だ。(動画で確認してみると、至近距離で撃たれたとしか思えないほどの衝撃で頭部が吹き飛んでいる)

 

 

画像が荒くて分かりづらいが、運転席側の男がケネディーが撃たれる直前に後ろを振り向いていることから、彼が狙撃したという説や、彼は事前に知っていたのでは? という説もある。

 
 

そして犯人として捕らえられたハーヴェイ・オズワルドが警察署内で一般人に射殺されて幕を下ろすという理解不能の事件となった。

 
 

そんな中で、事件の全貌を解くカギを持っているとされるのが『バブーシュカレディ』である。

 

 

画像の中で、バブーシュカレディは最も近い距離でケネディー暗殺の瞬間を撮影しており、その映像がもし手に入れば、この20世紀史上最も衝撃的な事件は解決するだろうと言われている。

 

 

暗殺後、ほとんどの人間が立ち去った後も彼女はその場に留まり、ケネディー暗殺の喧騒冷めやらぬエルム通りへと消えていった。

 

 

 

■消えたフィルム

 

 

 

バブーシュカレディが撮影したとされるフィルムは写真一枚たりとも見つかっていない。

 

 

どうやら冒頭で紹介したエピソードに登場したオリバーは、FBIが秘密裏にこのビデオを所有していると思ったようだ。

 

 

自分がバブーシュカレディと名乗り出ることでそれを入手しようとしたらしい。

 

 

ケネディー暗殺には他にも謎がある。

 

 

暗殺時、騒然となりパニック状態にった場内で動揺する素振りも見せない運転手。

 

 

バブーシュカレディもそのうちの一人であり、そしてもっとも鮮明に撮影されたフィルムでもおかしな点がある。

 

 

世紀の大事件が起こったというのに、カメラは一切ぶれず、淡々とケネディーの死体を映しつづけたということ。

 

 

普通ならば、銃声の音を追ったり、パニックになる会場を撮影したりと、カメラマン本人も動揺するようなものなのに、まるで『最初から狙撃されることがわかっていた』かのように撮影されていたのだ。

 

 

それは、動画の中でパニックに陥るジャクリーン夫人を見ても明らかであろう。

 

 

FBIの捜査網を持ってしても特定出来なかったバブーシュカレディ。

 

 

ロシア語で『おばあさん』を意味するこの言葉は、アメリカの式典なのにロシアコートを羽織り、ロシア女性が頭に被るスカーフをしていたことからついたという。

 
 

20世紀が終わり、新しい世紀が訪れてしばらく経った今、この事件はこのまま闇に葬られてしまうのだろうか。

 

 

数々の陰謀説が渦巻き、なにが真相であってもおかしくはないが……。

 

 

おぞましきは人間の欲。それがアメリカ建国史上最高の大統領と詠われた彼を殺したのかもしれない。


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