口コミで広がるホラー小説 / ランキングに踊らない人
■日常に潜むオカルト
どうも最東です。
今日は風が強く、洗濯物が飛ばされそうになっています。
洗濯物がバタバタとはためく光景を見て、このタオルとタオルの隙間に人が立っていたら……なんて思うと、
オカルトですよね。
日常に潜むオカルトなんて、そんな簡単なものでいいのです。
単純なものほど、それを刷り込まれると恐ろしい。
■単純な恐怖とは
一昔、有名になった話がありましたね。
買い物から部屋に帰ってくると、ベッドの下に鎌を盛った男が隠れていた。
だなんて話。
この話が流行っていたとき、新しいタイプの怪談が出来たものだと、新しいなにかに心が躍ったものです。
見慣れているものほど、そこに非日常があった時に感じる恐怖は凄まじいものがあるでしょう。
■『リング』はなぜあんなにも恐ろしかったのか
リング……おのずと知れたジャパニーズホラーの金字塔です。
ホラー映画ランキングを調べたところ、今だに根強い人気で、これまで見たホラーの中でも一位に推す人は多いです。
私個人としてはそこまでの恐怖は感じませんでしたが、
やはり重要な恐怖のファクターとして”身近にあるもの”がありました。
それが、『呪いのビデオ』
【見たら死ぬ】
なんてシンプルなのでしょうか。
しかし、なによりも恐ろしい。
一に、そんなものが存在するという得体の知らない恐怖。
二に、それを見てしまった時の絶望感。
これらが上手く共存した傑作であることには違いないでしょう。
特に特筆すべきなのは呪いのビデオの中身です。
■意味不明がもたらす不安、不快感
不快ホラー作家とか自分で言っている私ですが、根本はそういったところにあります。
日常に、身近に、そして突然現れる得体の知れない、……意味不明なもの。
リングで例えるのならば、あのビデオ。
なんの前情報もなく呪いのビデオを観てしまった人がいるとしましょう。
……折角なのでは、それはあなたです。
意味が分からな過ぎて不安になります。
訳が分からな過ぎて不快になります。
そして、観た後のそれらの感情が入り混じり、初めて恐怖が生成されるというわけです。
■隠された秘密はセンセーショナルに
恐怖の頂点に達したラストシーンでは有名な、あのシーンが訪れます。
”テレビから貞子が出てくる”
日常会話で、例えば『テレビから人が出てきた』と話せばただの笑い話です。
なんなら、その話題で少しの間は人気者になれるかもしれません。
これがホラーというイメージがない前提であれば、『人がテレビから出てくる』なんてものは、
コミカルであり、ギャグであるようなイメージを大抵の人は抱くはず。
ただし、ホラーという前提があってこれを聞くとどうでしょう。
■見方次第で笑いは恐怖になる
お分かりでしょうか。
”呪いのビデオを観ると人が死ぬ”
どうやって死ぬのか。
ビデオを再生した”テレビから人が出てきて”殺される。
どうでしょう。
立派なホラーの出来上がりです。
ある意味で私の目指す不快系ホラー作品というものの頂点は、やはりこういった作品なのかもしれませんね。
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