2016年 角川三賞贈賞式に出席しました その3
■祝賀パーティーその2
どうも最東です。
今回で最終回となりました角川三賞の受賞者リポ。(受賞者は誰って? 私だよ私。ンドッゴオラァー!)
前回に引き続き祝賀パーティーの様子と大先生たちが新人作家を血の洗礼をお見舞いする二次会の様子についてお話したいと思います。
~祝賀パーティーにて~
これはこぼれ話というか、どうという話ではないのですが、この角川三賞贈賞式&祝賀パーティーという会は、かなりフォーマルな式典です。
割とカジュアルで、パリピと一緒にパリナイする感じかなーとぼんやり考えていた私は、いっぱいのヘッズを招待していいとばかり思っていました。
「は? ヘッズ? パリナイ? ふざけてんじゃないよ。ファミリーとソウルメイトくらいしか呼んじゃダメに決まってんじゃん。フォーマルな式だって言ってんじゃん!」
と担当氏に熱いバイブスを込めたライミングを喰らい、危うくジーパンに裸革ジャンで出席を考えていた私は助かりました。
「え? わし、普通にサンダルとチンピラファッションで行こうと思うとったで」
と、カラダ探しの巨匠・ウェルザード先生に経緯を説明するとそんなハッピーアンサーを頂きました。
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「ダメ! チンピラダメ! ゼッタイ!」
そうスーツで来ることが必須だと念を押すと渋々承知してくれたのはいいものの、内心ウケ狙いで全身着る毛布で来るんじゃないかとヒヤヒヤしてました。
祝賀パーティーでウェルザード先生と会った際、ちゃんとスーツ姿で安心しました。(金髪でサングラスでしたが←トレードマーク)
私が今回招待したのはウェルザード先生だけでしたが、本当ならば家族を呼ぶものだそうです。(そりゃそうだ)
しかし、うちの妻は「仕事の方が大事だし、あなたが人前で喋ってるところなんて別に見たくない」という吉良吉影バリのクールな理由で出席しませんでした。
家族に見放された私は、式が終わればウェルザード先生と男二人、もきゅもきゅしようと思っていましたが、二次会があるとのことでそちらに出席することに。
ウェルザード先生、遠路はるばるご出席ありがとうございました!
~こぼれ話~
2016年1月25日に角川文庫からデビューする盟友・大城密先生と、『京都寺町三条のホームズシリーズ』、『我が家は祇園の拝み屋さんシリーズ』で有名な望月麻衣先生ともお会いしました。
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二人は、私のweb小説時代からの知り合いでして、会場で会ってお話をしたのですがなんだか感慨深い気持ちになってしまいました。
前回の記事でも書きましたが、祝賀パーティーは色々な方々とお話しさせていただきまして、旧知の仲であるお二人、それにウェルザード先生とお話しがほとんどできなかったのが残念でした。
いつか埋め合わせができれば……!(上目遣い)
■恐怖! 緊張! 二次会
さて、祝賀パーティーから逃げ出すように担当氏と会場を後にした私。
「これから二次会の会場に行きます。こっちは祝賀パーティーほどたくさんの人はいないので、ゆっくり食べられるかと思いますよ」
眼鏡の奥で光るやさしい瞳。
カレーを一口しか食べられなかった私にはなんて素敵なお言葉なのかッ!
会場へ行くまでの通路で、なにやら見覚えのある人がいまして……。
咄嗟に誰か思い出せないままで目が合ってしまい、私は軽く会釈をしました。
――あの人知ってるんだよなぁ……誰だったっけ。さっきパーティーであいさつした人かなぁ。
ぼんやりしながら会場へ向かった私は、その後「ふみゃァアアアア!」となるのでした。
■巨匠、集う。
まず二次会ですが、京極先生の乾杯で始まりました。
さすが大御所といいますか、テレビやメディアによく出演されているだけあってお話が上手い。
聞いていて飽きないし、面白い。
ところどころにちゃんと笑えるポイントもあって、受賞スピーチでややウケだった自分が情けなくなりました。
京極先生のお話が終わり、次に登壇したのが……ん?
――さっきの見覚えある人だ。
司会『えー二次会からは『リング』『ほの暗い水の底から』の鈴木光司先生が参加してくださいます。そこで鈴木先生からスピーチを……』
ふみゃァァアアアア!
そりゃ見覚えあるわ!
有吉反省会でも見たし、なんならぼぎわんのPVでも見たわ!
はひぃーーーん!
――軽く会釈って……。会釈って!
鈴木先生はスピーチで「作家たるものドスケベでいてください」という金言をいただき、なるほど作品作りとはドスケベだということが条件なのだなと思いました。
ドスケベがいい作家の条件であるとするなら……へへ、おいらァ、どうやらその資質があるようだぜ。
妻や子供に隠れて俺のパ……《妨害電波によりこれ以上は表示できません》
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そして、贈賞式で散々スピーチをしたはずの受賞者、塩田武先生にまさかの二度目のスピーチ。
「うひょひょひょ! 大賞を獲られた先生は大変ですなぁ! 読者賞の私には関係のない話ですぞ!(スパゲティーボロネーゼをすする)」
司会『それでは次に日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しました最東対地さんにスピーチをお願いします』
ぶばぼっ!(ボロネーゼスプラッシュ)
ふふ、ふふふ……。
なるほどね、受賞者全員にスピーチさせようって肚かい……。
いいぜ……やってやる!
バカウケさせてやんよ!
「えー改めまして最東です。さきほど鈴木先生がおっしゃられたドスケベということですが、私も声を大にしてドスケベだと言いたいと思います」
チーン
結果:☆☆☆☆☆
――殺せ……殺せよ!
そんなわけで全く摩擦のない滑りっぷりを披露したわけですが、その後二次会の会場にいた先生たちへ続々とスピーチのバトンが渡されていきます。
綾辻行人先生、米澤穂信先生、黒川博行先生、貴志祐介先生、堀井拓馬先生、伊岡瞬先生、柴田よしき先生、澤村伊智先生、織守きょうや先生、名梁和泉先生、奥泉光先生……
憶えているだけでもこれだけの先生が次々とスピーチを披露していました。
私のしょぼくれた記憶力では全員を覚えきれていないのが情けない限りですが、実際はもっと沢山の先生からスピーチをいただきました。
二次会では、作家の先生方と一部の関係者のみの会となっており、もうそれはそれはすごく浮世離れした会でした……。
受賞者は毎年、贈賞式・祝賀パーティー・二次会には招待していただけるみたいなので、これだけでも受賞してよかった……と本気で思いました。
来年は、出席者としてローストビーフを食べたいです。(結局そこかよ的な)
2時間ほどの会でしたが、大げさでなく一瞬で終わった印象が強かったです。
自分が、こんな中にいるのは終始ふわふわした気分でしたが、頑張ってわけわからん系(もとい、不快系)ホラーを創り続け、このメンバーから漏れないよう邁進しなければっ!(その前に〆切を守らねば)
そういうわけで、2016年角川三賞のリポートを終わります。(三週の間、お付き合いありがとうございました。)
最東対地
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