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嗤う旅愛知・少年時代が襲い掛かる!天野ゲーム博物館


■実はゲーマー

どうも最東です。実はゲーマーです。

……とか言ってますけど、もはや今のあたいはゲーマーなんかじゃない!ただの小太りのハゲジジイなんだから!ジーマー!

はあ、20年前は自分がハゲるなんて思ってなかった。漠然と痩せてるような気もしていた。少年時代の自分が今のジーマーであるあたいを見たらどう思うだろう。

「龍虎の拳2のテムジンみてぇだな。いや、ファイターズヒストリーダイナマイトのカルノフでもいいや

今とそんな変わってませんでしたー!(タイムスリッパ―最東)

とまあ、20年前くらいのゲームならひととおり知ってましたし、格闘ゲームはかなりのオタクでした。プレイヤーとしては決して強くはなく、知識だけパンパンに肥えたオタクデブ。そのころは髪がありましたので餓狼伝説スペシャルのチン・シンザンみたいなもんです。

バクライハーオ!!

■消えてゆくゲーセン

私が子供のころ、街のいたるところにゲームセンターがありました。

ちょうど小学2年生ごろに『ストリートファイター2』がリリースされ、世は空前の格闘ゲームブームに突入します。

最東も当然、スト2三昧の日々。50円玉を握りしめて近所のバーガーシティに通っていました。お金がないときは親の財布からpチオ0会うtjgf0オア

→バーガーシティについて怪紀行の記事があります。併せて読んじゃえ日産

その後、龍虎の拳、餓狼伝説、スト2シリーズなどに首までどころかつむじまでどっぷりと浸かり、中学生高校生に交じって腕を磨いたものです。

バーガーシティには当時、ゲーム筐体はいくつもありました。メインどころはもちろん格闘ゲームの対戦台。対戦台というのは筐体がふたつ背中合わせにくっついている対戦専用の筐体のことです。

それ以外の筐体が三台か四台くらいありました。

そこは結構なスパンでよくゲームの中身が入れ替わり、格闘ゲーム以外のシューティング、パズル、アクションゲームなどが遊べました。

R-TYPEとかパロディウス、バーニングファイト、フォゴットンワールド、バブルボブル、西遊降魔録、

シャドウダンサー……なつかしさでウチ、涙出るやん。涙の出汁効いたタコ焼きやん。

おっと、いささか脱線しましたがいつものこと。

つまり、30年前は町のあっちゃこっちゃにゲーム筐体があったんです。それこそたこ焼き屋さんの軒先だったり、散髪屋や駄菓子屋、ありとあらゆる個人商店の店先に筐体があるという今考えるとやっぱりちょっと異常な光景だったかもしれません。

30~20年前くらいまではゲームセンターは健在でした。それでも徐々に数は減ってはいましたが、最東の青春時代はゲーセンと共にありと断言しても過言じゃあありません。

しかし、現在それだけの数が残っているかと言われればNOと言わざるを得ません。

あのころから今も健在のゲームセンターは、最東の知るところでわずかに一軒のみ。残っているだけでも大感謝なのですが、設置している筐体は様変わりを余儀なくされています。

■レトロゲーム博物館

そんなゲーセンが続々と閉店していっている今、むしろ一周してにわかにブームが来ているのかレトロを売りにしているゲームセンターがちらほらとでき始めました。

大阪恵比寿にあるレトロゲーセンザリガニなどはその筆頭と言ってもいいでしょう。

ですが、愛知県にはなんとレトロゲーセンどころか最盛期から現在まで一貫してビデオゲームを中心に営業しているゲームセンターがあるというのです。

それが『天野ゲーム博物館』!

はい~、当然行ってきましたよこれが!

うっひょー!

中に入るとテーブル筐体がぎっしり、所せましと並んでいるじゃありませんか。

レアなゲームタイトルからメジャーなタイトルまで幅広くラインナップされています。

筐体には一台一台、黄色やオレンジのテーブで店主さんの手書きコメントが貼られていました。

『天野ゲーム博物館に遊びに来てくれてありがとう。楽しく遊んでいってね』など、温かいウェルカムメッセージにはじまり、『なんてったって令和三年だもんね頑張らなくちゃーね。』と何故か奇々怪々の筐体に貼ってあったりする。

ひとつのゲームに結構な分量のメッセージが書いてあって、店主さんのゲームへの愛と、お客さんへの愛がにじみ出ている。

天野ゲーム博物館にはキーがないと入れない特別ブースがあり、ここの常連にならないと入室できない。

だが最東が大阪から天野ゲーム博物館目当てにやってきたことを話すと快く、会員にしてくれた。

「次来たら大阪の〇〇やで、っていうてくれたらまたカードキー渡しますわな」

店主さんの心遣いに恐縮しながら、ありがたく厚意を受けることにしました。

■スト2御殿

店主さんの男性は高齢で80歳近くだといった。ひとりで店を営業し、ゲーム基盤のメンテナンスや修理も自身で行っているという。

「わしが倒れたらここやる人はもうおらんのです」

体調が悪くなったりしない限り、基本的には毎日開けていると言っていた。

店主さんと話していると、こう言っては失礼かもしれないが80歳のご老人の口から「スト2」だの「ハングオン」だのゲームタイトルが次々飛び出すのが新鮮で楽しかった。

当然、最東のドストライク世代のゲームタイトルの話も多く、とても自分の倍ほど人生の先輩と話しているとは思えなかった。

中でもスト2ブームの話に及ぶと、店主さんはさらに饒舌になり

「スト2には儲けさせてもらった。あれで家建てましたからね」

い、家建てたの?!

しかし、当時の話を聞くとスト2さえおいていれば金になるので、ゲームと関係ない店があちこちで設置していたという。なるほど、小学生のころのあの光景は、そういうことだったのかと納得。

これはなにもスト2だけの話ではなく、スト2が巻き起こした格闘ゲームブームはゲームセンターブームにも火をつけ、設置しているのがスト2でなくてもインカム(料金)をずいぶん回収できたのだという。

確かに天野ゲーム博物館にあったスト2の筐体には『スト2で家を建てたよ』と書かれてあったのを見た。

店主さんとしこたま話し、楽しいひと時を過ごして店を後にした。

「また必ず遊びに来ます」

と店主さんと約束を交わし、天野ゲーム博物館がこれからも永く愛されるスポットになればいいのにな、と夢想した。

昨今のゲームと違って、昔のゲームは基盤なので容易にアップロードができるわけではない。それにデータが現存していない場合も多いので替えがきかない基盤も数多く存在する。

だがそれ以上に、基盤や筐体を修理・メンテナンスできる技術を持つものが極端にすくないことがレトロゲーセンが増えない理由だと店主さんは話していた。

先ほど登場した大阪のレトロゲーセンザリガニのオーナーも実はちょくちょく天野ゲーム博物館に訪れ、店主さんから指導を受けたり相談に乗ってもらったりしているのだそうだ。

ザリガニのオープンにもすこしかかわっていると言っていた。

「簡単に覚えられるものじゃないからね」

いつか消えていくビデオゲームを憂うその顔は、どこか寂し気に見えた。

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