【怪紀行】多田清御大ふたたび……兵庫・但馬大仏 1
■2021年初の怪紀行
どうも最東です。
福井越前大仏を紹介した記事を書いてから「これからは定期的に怪紀行書いちゃうぞい☆」と思っていたのにあれから一年が経ってしまいました。
まるで電光石火。
40歳を過ぎればあっという間に時は経ち、気づけばR.I.P――
調子に乗って【怪紀行】とかそれっぽいいい感じの題をつけた割に全然、だめじゃん! と思われたそこのあなた!
行ってるんです。ええ、最東はちゃんとあちこち変なところに行ってるんですよ!
ただ、当ブログで執筆していた連載(『めろん』だよ~よろしくにゃん☆)に毎週追われ、「記事はあとでいいか」と思っている間に電光石火!
そういうわけで連載も無事完結したということもあり、記事の執筆を再開していきたいと思います。
見出しに『2021年初の怪紀行』とありますが、実は正しくありません。実際は今回、ご紹介する『但馬大仏』、『神子畑選鉱場』以前にも怪紀行は行っています。
記事を執筆するにあたって、できるだけ新鮮なうちに最近行ったところにするかちゃんと時系列に沿って遡るか迷ったのですが、前者の形式をとることにしました。
なので次回、怪紀行更新は今回の記事よりも古いものになります。
形式的に『2021年初』としていますが、あくまで『2021年初の怪紀行記事』という意味で(ry
■奴の名は多田清
前出ですが以前、福井県勝山市にある大師山清大寺の大仏、別名『越前大仏』を当ブログにて紹介しました。
奈良の大仏よりも巨大な大仏像ながら、極端に低い知名度を誇る大仏です。
越前大仏のある清大寺はまさに大仏のテーマパークで、あちこちに大仏や観音像、神像がこれでもかというほど境内の隙間を埋めていました。
さらに清大寺の近くにあるお城(勝山城博物館)、どちらも統一感のないごった煮的な施設で非常に興味を惹かれます。
両施設を建立したのが相互タクシー創始者、多田清氏でした。
詳細は当該記事を参照いただくとして、故郷に錦で地元に貢献した(かった)多田氏ですが、実は彼が関わった巨大大仏はこれだけではありませんでした。
迂闊にも最東は越前大仏の存在を知ってから最近までこの事実を知らず、平和な日々を過ごしてきたわけです。俺のバカ。
今回、アンテナに引っかかった多田氏の遺したもの(レガシー)はこちらです。
■但馬大仏
ギャー!!

さ、三体―ッ!!
しかも金色に光り輝いています。特記することでもないですが一応、書いておきますね。全部、奈良の大仏よりでかいです。
とはいえ、越前大仏の17メートルと比べて但馬大仏の15,8メートルは、奈良の大仏の15メートルより0,8メートルしか変わらないですが……
いや、0,8メートルでも大きいことには変わりない!しかもそれが×3ですよ、3体!但馬大仏はでかいぞー!(※15,8メートルなのは阿弥陀如来像のみで、薬師瑠璃光如来像、釈迦如来像は15,2メートル)
そしてなにより金色の御姿はゴージャスそのもの。サンバルカンですら赤青黄なのに、大盤振る舞いですね。
ちなみに越前大仏ももとは金色だったようですが、見る影もなく黒くなっていました。
調べてみると越前大仏は1987年に開眼供養、対して但馬大仏は1994年。7年の開きがあるので黒くなるのは仕方ないよね!
……と、言いたいところですが両方訪れた身としてはそれだけで片づけられないものがありました。
紹介が後回しになってしまいましたが但馬大仏は兵庫県美方郡香美町にある長楽寺にあります。なんか調べてみたら長楽寺はあちこちにあり、こちらは川会山長楽時なのでお間違いなく。
香美町といえば兵庫とはいえほぼ鳥取県。兵庫といえば神戸姫路淡路島を真っ先に思い浮かぶメンズにはまず想像できないだろう、日本海側にあります。
多田清氏が関わったお寺ということで「殺人事件のにおいがする。トリックは任せろ」とイマムがまた同行していたのですが、神戸在住のブルジョワの彼でさえカニを食べに一度訪れたっきりだと言っていました。(まあそれは鳥取の話ですが)
兵庫といえば確かに神戸や瀬戸内海側の地域の印象が強く、比べて日本海側はスポットが当たることが少ないかもしれません。お隣京都や鳥取などに話題が集まりがちです。
とはいえ、県を海で挟んだ唯一の県。山を越えるとまた海があるなんて最高じゃないですか。(ただし日本海は見ていない)
そしてその山がまたいいんです。ノスタルジックというか田舎の原風景というか、車で走っているだけで都心で傷ついた心が癒されるようでした。
ただ、大阪から片道3時間超は遠かった。だって鳥取だもの。
そんなこんなで山越え谷越えでようやくたどり着いた長楽寺。この日はカラッとした快晴で社殿も映えに映えます。
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