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新世界の中の異世界 / 天王寺区首吊り廃墟

公開日: : おもうこと, ホラーについて

 

首吊り廃墟

 

■新耳袋 殴り込み

 

 

 

どうも最東です。

 

 

今回は、珍しく心霊スポットを通りすがった(行った訳ではない)ので、ご紹介したいと思います。

 

 

ご存知かどうかわかりませんが、『新耳袋』という怪談・都市伝説を集めた本があります。

 

 

それのスピンオフ企画として、『新耳袋 殴り込み』というビデオシリーズ。

 

 

私もいくつか鑑賞しました。

 

 

実に不謹慎で下品ですが、熱意と行動力だけは頭が下がる……そんなバチあたり作品です。

 

 

どういった内容のシリーズかというと、至ってシンプル。

 

 

幽霊が出ると言われている心霊スポット。

 

 

……そのどれもがいわくつき(人身事故・殺人事件・自殺の名所などなど)の場所なのですが、わざわざそういった場所に行って肝試しや、不謹慎な悪ふざけをするというものです。

 

 

まぁ……見ている側は面白いのですが、あの輪の中に入るのだけは絶対に嫌だ……、そう思ってしまうような企画作品です。

 

 

しかし、その不謹慎さと行動力が受けたのか、この『新耳袋 殴り込み』は回を重ねる毎に人気を博し、遂には映画化までされました。

 

 

その映画シリーズのひとつ、『新耳袋 殴り込み 西日本編』にその場所は登場します。

 

 

 

■首吊り廃墟

 

 

 

大阪人なら誰もが知る繁華街。そして、大阪以外の地域や、海外から大阪に来られる方には観光地として有名な『新世界』。

 

 

東京タワーや、スカイツリーなどに比べるとかなりライトなサイズですが、これでもかというほどコテコテの大阪臭を放つタワー、通天閣が中央にそびえ立ち、それが見据える先には天王寺動物園があります。

 

 

かと思えば、日本でもトップクラスの危険地帯と汚名を受ける西成あいりん地区があったり、現存する赤線・遊郭地帯である飛田新地も隣接するように身近に存在。

 

 

兎角、物凄く濃い地域なのですね、新世界(天王寺)は。

 

 

近年、巨大なショッピングモールや世界一高い駅ビル『あべのハルカス』の建設でさらに賑わいを増している天王寺。

 

 

その天王寺でも最も異質なのが前述に出た『新世界』と呼ばれる繁華街です。

 

 

そんな大阪で一番騒がしい賑やかな街に、平然とした佇まいで《ソレ》はあります。

 

 

旧フェスティバルゲート跡……、いえ、厳密に言うのなら『スパワールド』の階段上からそれは見えます。

 

 

驚くほどすぐ近くに。恐ろしいほどに、町並みに溶け込みそれは存在するのです。

 

 

 

■繁華街の中の廃墟

 

 

 

日本中でも数多ある商店街、繁華街、観光地……。

 

 

その中にでもこんな異質な建物が放置されているでしょうか。

 

 

廃墟の名前は通称『首吊り廃墟』

 

 

スパワールドから新世界に下りる大階段の右側に駐車場でも物置でもない、不自然な空き地があり、そこからどうやら入れるみたいですが、ちょっと侵入する根性は無かったです。

 

 

ともかくとして、階段から嫌でも目に入る通天閣の次に目立つ、焼け跡のビル。

 

 

それが取り壊されることもなく、焼け跡のまま存在し続ける姿はかなり不気味で気持ちが悪い印象を受けます。

 

 

新世界側からそれを拝もうと行ってみましたが、やはりトタンのバリケードがしてあり、容易には中に入れなさそうです。

 

 

一体いつこの建物が全焼したのかわかりませんが、この『首吊り廃墟』という聞くからに恐ろしい呼称には当然由来があります。

 

 

この廃墟は、全焼したというのに解体されるでもなく放置されています。

 

 

そうなれば、新世界という土地の性質上、ホームレスの巣窟になるのは当然と言っていいでしょう。

 

 

なぜ、それでも放置されているのかわかりませんが、とにかく2005年のとある日。

 

 

この廃墟の上からホームレスの白骨死体が発見されたというのです。

 

 

これだけでも気色の悪い話ですが、更に後日談があります。

 

 

白骨死体が出たという噂を聞きつけたとある若者が、面白がって肝試しがてらにこの首吊り廃墟に訪れたそう。

 

 

「……え、なんだこれ」

 

 

首吊り廃墟の入口付近、建物の中が見えた夜の暗闇。

 

 

そこに見えたのは、無数の靴、靴、靴。

 

 

靴が山のように積み重なっており、そうかと思えば、靴ばかりが天井から吊ってある。

 

 

「なんで靴なんだ……」

 

 

余りにも訳の分からない光景に圧倒された若者は、暗闇の奥になにか大きなものがぶら下がっているのをみた。

 

 

「……なんだろう。人形かな」

 

 

暗闇でよくわからなかったが、目を凝らして見ると人形のようだった。

 

 

きっと、誰かの悪ふざけだ。

 

 

そう思った若者は、それ以上の恐怖は必要ないと首吊り廃墟を後にしました。

 

 

そして、数日後に流れたニュースで彼は知るのです。

 

 

それが、【本当に人間の死体】だったということを。

 

 

 

■2015年6月

 

 

 

さて、それでは今現在、2015年6月……その『首吊り廃墟』は存在するのでしょうか?

 

 

正直、私自身も半信半疑でした。

 

 

大阪DEEPで紹介されていたのもかなり以前でしたので、すっかりもう解体され、新しい建物になっているのではないか。

 

 

そう思っていました。

 

 

ですが、……あったんです。

 

 

ごくごく普通に、スパワールドの階段から。

 

 

見えるんです。

 

DSCF1949 DSCF1947 DSCF1941 DSCF1940 DSCF1939

 

大阪人っていうのは、コテコテで面白い県民性だとはいいますが、だからといってずっとこのように置いてあるのはおかしいですよね。

 

 

あなたの近くにも、景色と不釣り合いな廃墟、ありませんか?







 

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