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新刊案内2018

■連載を終えて

 

どうも最東です。

 

まる2年に及ぶ連載、『夜葬 病の章』が完結いたしましてホッとしているところです。

 

連載をはじめた時は、こんなに長期にわたって書くと思っていなかったので、カテゴリーを「ショート連載」にしていましたが……

 

わー! バカバカ! 俺のバカ!

 

……ということで、長編となってしまいました。

 

夜葬の出版が決まり、発売のひと月前からはじめたこの作品。

 

プロットの段階ではこの半分にも満たないボリュームの予定でした。

 

しかし、だめですねー……

 

書き手特有の悪い癖。

 

「プロットあっても ちょっとくらいいいか、で 想定外」

 

思わず歌を詠ってしまうほど長くなってしまいました。

 

しかしながら、その分作者である私自身も納得できる出来に仕上げられたのは嬉しい限りです。

 

いつか本になればうれしいなぁ……なんて思いながら、なんとか完結に漕ぎつけました。ありがとうございます。

 

 

■作家デビューからまもなく2年

 

 

『夜葬』でデビューしたのが忘れもしない2016年10月25日。

 

書店に並んでいるのをはじめて見たのは、東京のある書店さんでした。

 

あれからもうすぐ2年が経とうとしています。

 

そして、その間に刊行できたのは9/20に発売する『怨霊診断』で4冊目になります。

 

しかも、『怨霊診断』は初の単行本。そして、KADOKAWAデビューから初めての他社出版。

 

版元は光文社です。

 

なんとか頑張ってここまで来たものの、正直単行本を2年以内に出せるとは思っていませんでした。

 

それもこれもみんな、読者の方や書店員さん、本作りに関わるすべての方々のおかげです。

 

とか、堅っ苦しい謝辞はとりあえず置いておいて……

 

 

■7/24に『えじきしょんを呼んではいけない』が発売されました

 

夏、まっさかり7月。全国で熱中症で命の危険を呼びかける中産声を上げたのが、拙著第三作目。

 

角川ホラー文庫三弾『えじきしょんを呼んではいけない』です。

 

「え? えじきしょんってなんでしょん?」

 

シャラッポ!

 

安易にその名を口にしちゃいけませんぞ!

 

もし間違って『アレ』が呼ばれたと勘違いしてやってきたらあなたはもうわかりやすく終了です。

 

不死の怪物『硫酸かけかけマン』があなたをこの世から『物理的に』消しにやってきますよ!

 

こちらは『夜葬』、『#拡散忌望』の流れを汲む、いわゆる『呪い×クリーチャー』系の新作です。

 

『夜葬』では〈どんぶりさん〉。

 

『#拡散忌望』では〈ドロリンチョ〉(正確にはMW779)。

 

個性豊かなバケモノさんたちが元気いっぱいの人間どもを折檻死させようと躍起になって襲いかかってきます。

 

そこに新たな仲間『硫酸かけかけマン』が加わりました。

 

字面のインパクトでは他の二体が付け入る隙もありません。

 

新たなクリーチャー『硫酸かけかけマン』とは一体何者なのでしょうか……。

 

「ぴったん」

 

 

■9/20発売『怨霊診断』

 

光文社より刊行予定の拙著です。

 

前述の『えじきしょんを呼んではいけない』とはうって変わり、こちらは初の『心霊ホラー』です。

 

しかも女子大生の一人称。

 

単行本や他社出版という初めてずくしの今作は、これまでの最東ホラーとは一味違った仕上がりになっているかと思います。

 

発売前であれこれと不用意に内容を書けないのが歯痒い!

 

端的にお話すると、数年前にテレビ番組やネットを騒がせた『霊感テスト(霊感診断と呼称する場合もあり)』が深くかかわってきます。

 

どうやるのかをご紹介すると……

 

~~~~~

 

①まず目を閉じ、深呼吸をする。

②目を閉じたまま自分の家の前にいるとイメージする。

③イメージの中で自宅の玄関から中に入り、窓をすべて開ける。

④一旦、玄関にもどる。

⑤もう一度中に入り、今度は開けた窓をすべて閉める。

⑥玄関にもどる。

⑦目を開ける。

 

~~~~~

 

というごくありきたりで簡単な方法です。

 

要は、このイメージの家の中で『誰か』とすれ違ったりしていると『霊感がある』という判定になるのです。

 

信ぴょう性のほどは置いておいて、なんとも不気味なテストだとは思いませんか?

 

単純に『誰かとすれちがったりすると霊感アリ』としていても、その『誰か』が『なに』をしているかも問題です。

 

もっとも、この内容如何によっても霊感以外の診断がでるらしいですがそれはまた別のお話。

 

今作の主人公 宮本未希が直面するのはこの霊感診断中のアクシデント。

 

本来『自宅』をイメージしなければならないこのテストで、未希はまったく知らない他人の家に入り込んでしまうのです。

 

そこで目にする凄惨な光景とは……。

 

という感じのホラーなのですが、御覧の通り今回は心霊ホラーなのでクリーチャー的な存在は登場しません。

 

ですが、呪いに匹敵する厄災は最東作品の中でも最も悪質なのではないでしょうか。

 

今回は動画配信者……いわゆる『YouTuber』という者がでてきます。

 

スマホやSNSと密接にかかわる身近なアイテムをまた存分に利用させていただきましたよ!(笑)

 

今作を読めば、簡単に”あんなこと”はできなくなります……。

 

 

■今後の最東作品

 

 

この記事を書いているのが2018年の9月です。

 

正直なことをいいますと、他の原稿も進行しておりましてまだまだ最東作品は世に出る予定です。

 

ですが、年内となるとおそらく……『怨霊診断』が最後になるかと思います。

 

間に合えばもしかしたら……?

 

という気もしないでもないですが、仮にもう一冊でたとしても年末に近い頃になるかと思います。

 

なので来年までゆっくりとお待ちいただけたら。

 

そういうわけですので、今後とも最東作品をよろしくお願いします!

 

 

 

 

最東対地

 

 

 

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