*

この男に見覚えありませんか / 怪奇夜話

公開日: : おもうこと, ホラーについて

 

夢の男

 

 

■どこにでもいそうな……

 

 

 

どうも最東です。

 

 

今回の記事ですが、まずこの画像をご覧ください。

 

thisman

 

 

一見して普通の中年の写実的なイラスト……。似顔絵のようにも思えます。

 

 

ですがどこかコミカルで、笑ってしまった人もいるでしょう。

 

 

かく言う私も初めて見たときは思わず笑ってしまいました。

 

 

太い眉毛に、やや垂れているけどキリとした目、丸い鼻とやけに艶っぽい唇。頭は額から頭頂部にかけハゲかかっているこの男性。

 

 

一体誰なのでしょうか?

 

 

――それはだれにもわかりません。

 

 

 

■夢の中に現れた男

 

 

 

ご紹介した男のイラストは、ネットを中心とした都市伝説界では有名なイラストです。

 

 

正体も素性も分からないこの男ですがなぜネット界隈では有名なのでしょう。

 

 

それは、

 

 

『この男にあったことがある』

 

 

と声を挙げた人間が多数存在したからなのです。

 

 

インターネット上で持ちあがったそれらの声は、当然ながら世界中から集まりました。

 

 

『この男を知っている!』

 

 

としたユーザーの数が実に2000人にも及んだのです。

 

 

では、一体彼らはどこでこのイラストの男と出会ったのか?

 

 

世界中様々な地域で目撃された男を、一体どこで見たというのでしょう。

 

 

勿体ぶりましたがお教えしましょう。それは、

 

 

【夢の中】

 

 

なのです。

 

 

 

■発端はとある女性

 

 

 

ではこの男のイラストが出回るようになった経緯をお話しましょう。

 

 

2006年1月ニューヨーク。

 

 

とある精神科医院に一人の女性が訪ねてきました。

 

 

彼女は疲れと不安で顔色を染め、その精神科医にこのように話したのです。

 

 

「このところ、現実で逢ったこともないような男が夢の中に現れる。なにか原因はあるのか」

 

 

夢にまつわる事例と言うものは、精神的な問題で現れることはある。

 

 

彼女がいうことも特段それほど珍しいものではなかったが、精神科医は辛抱強く彼女の話を聞いた。

 

 

その時に彼女は、男の顔をモンタージュイラストで描いたのだと言う。

 

 

男の顔を描いた女性が訪れてから数日後、今度は別の男性が医院を訪れる。

 

 

「夢の中で逢ったことのない男が現れる」

 

 

どこかで聞いた話だと、精神科医は思った。

 

 

そこでこの男性にモンタージュを見せてみると……。

 

 

「この男に似ている。この男だ」

 

 

そう話したそうです。

 

 

 

■This Man

 

 

 

全く接点のない人間の夢に現れたという男に興味が沸いた医師は、このモンタージュイラストを他の医師たちにも送ってみた。

 

 

無論、今回のエピソードも添えて……の上で。

 

 

そして驚くべきことに、モンタージュを送った医師の患者に4人も「この男と夢で逢ったことがある」と話したのです。

 

 

――この男は現実に存在するのであろうか。

 

 

最初は数人が見た夢の中の話だと思っていた医師たちだったが、地域の違う全く接点のない人々の夢に現れた男について、1人また1人と興味を抱くようになる。

 

 

このモンタージュの男は医師たちから『This Man』と名付けられた。

 

 

現実にいる男を探すとするならば、インターネットを使うほかない。

 

 

医師たちは、ThisManを探すためのウェブサイトを開設しました。

 

ThisMan捜索サイト

 

 

■2000人の目撃者

 

 

 

インターネットでこの男のモンタージュを公開したところ、世界中からおよそ2000人の目撃証言が寄せられました。

 

 

目撃したという人々は、アメリカ、中国、フランス、インド……など世界各地から届いたといいます。

 

 

そして夢の中で彼と出会った人々はこのように話しました。

 

 

「ThisManが夢の中で私の隣に座っていた」

 

「窓の外からThisManが私をずっと見ている」

 

「彼と夢の中で出会った時、私は彼と恋に落ちた」

 

 

などと同一のシチュエーションというわけではなく、様々な場面で彼は現れているようです。

 

 

さらに、この男の目撃情報や創作活動はインターネットだけに留まらず、アメリカやイギリス、ブラジル、スペイン、イタリア、ニュージーランドなどでポスターとして張り出されています。

 

 

一見してコミカルな外見だと思った男が、実はこんなにも沢山の人々の夢の中に現れ、【忘れられない存在】になっています。

 

 

一説ではなにかの暗示ではないかとも言われているが、真相は定かではありません。

 

 

ただし、医学的にも常識的にも、【会ったことも無い男】が複数の人間の夢の中に、なんの情報も共有していない状態で現れる……なんてことがありえるのでしょうか。

 

 

コミカルだった男の顔だが、こういったエピソードを知ると一度見たら忘れられない、不気味な顔に見えてきませんか?

 

 

『This Man』の捜索サイトを運営している人物は、サイト運営の目的を次のように話しています。

 

 

「ThisManに夢で遭遇して恐怖を感じている人を孤立させない」

 

「世界中の人が同じ人物に夢で遭遇する謎を解明したい」

 

 

2016年現在もこのサイトは運営され続けています。

 

 

不特定多数の夢に現れる不思議で不気味な男……、今も誰かの夢の中に現れているのでしょうか。

 

 

もしかすると今夜、貴方の夢の中にThisManが現れるかもしれません。

 

 

その際は、是非捜索サイトに情報をお寄せください……。

スポンサードリンク



関連記事

魅惑の廃墟へようこそ / 廃墟動画紹介

    ■ホラー好き憧れの廃墟探訪   &nb

記事を読む

カエル地獄 / ホラー小説

      ■あみはしょうがくよねんせい &n

記事を読む

角川三賞受賞パーティー2017

■あれから一年     どうも最東です。  

記事を読む

怪談 / 「ふたりめ」 ラジオで披露した怪談を公開

■怪談 『ふたりめ』       どうも最東で

記事を読む

【9/20発売】『怨霊診断』序盤お試し公開

■いよいよ発売『怨霊診断』   どうも最東です。  

記事を読む

呪われた島・人形島/サンタナと少女の霊

    ■無数の人形が犇めく呪われた島  

記事を読む

世界の葬儀

    ■埋葬と火葬。国によって違う葬送儀式  

記事を読む

teller Xmas

■12月18日 いよいよこの時がくる。 彼女と付き合って初めてのXmas。

記事を読む

地図から消された島・大久野島 / 現代の楽園。過去の遺物。

    ■うさぎの楽園・自然が色濃く残る小さな島  

記事を読む

ハーメルンの笛吹きオンナ3 / ホラー小説

  その1はこちら その2はこちら   ■友人の前に

記事を読む

スポンサードリンク



Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

スポンサードリンク



2019 お報せ色々

■2019年 どうも最東です。 早いもので当ブロ

teller Xmas

■12月18日 いよいよこの時がくる。 彼女と付

航空機パイロットの飲酒問題についての邪推

■航空会社で相次ぐ飲酒トラブル どうも最東です。

忘れもの、ありませんか。

    早朝の通勤ラッシュから

2018年角川四賞授賞式に行ってきました。

    ■ゆく年くる年 &nbs

→もっと見る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP ↑