未解決事件 / 続・世田谷一家殺人事件
■14年目の変動
どうも最東です。
ほんの二回ほど前に記事を書きました『世田谷一家殺人事件』について、なんの偶然か、このところこの事件をフィーチャーした特番が二本、放送されました。
それだけならば特に珍しい話ではありませんが、なんと今回の特番で新情報が飛び出し、14年目にして進展があったのです。
事件は14年目の大晦日……。
つまり本日で14年目だということになります。我々の知らないところで、この14年間捜査が続けられていたとあって、頭が下がる思いです。
さて、今回当ブログに於いては異例ですが、続報として今回、再度世田谷一家殺人事件を扱っていこうと思います。
■初動捜査のミス
実は事件から数年してすでに警察の初動捜査のミスは言及されていました。
数ある証拠の数からか、すぐに犯人逮捕に至ると思ったからなのでしょうか。
直後の捜査の怠慢が各所から上がっていたといいます。
今回、動きのあった今回の事件について、初動捜査のミスを警察は認めたのでした。
それだけでも大きな動きと言っていいですが、そもそもこの初動捜査のミスから色々なことが謝った方向へと進んでしまったのです。
■侵入経路
まず、侵入経路について。
当時警察が発表した被害者宅へ侵入した経路はバスルームの窓としていました。
その根拠とは、事件当初鍵が開いていたのはここだけであったからだとされています。
ですが、実際はどうだったのでしょうか。
現場に残されていた犯人のものと思われるダウンジャケットには擦れたような跡もなく、更に犯人の靴のあとなども無かったそうです。
一応、20代の男性ならば苦労なく二階のバスルームから侵入出来ることは出来るそうですが、そんなところから壁や塀をよじ登って侵入するとなると、誰に目撃されるかもわからず、犯人としては危険な行為と言えるでしょう。
しかもバスルームの窓は小さく、大人一人が頑張ってようやく入れるくらいの大きさ。
そこから凶器の包丁を持ち、更にどこにも擦らずに侵入したとは考えにくい。
警察の発表においても、ある程度疑問視されている声はありましたが、今回新しく発表された情報によると(テレビ番組による発表。警察の公式見解ではありません)、犯人は被害者の顔見知りで、親しい仲であったのではないかと思われます。
つまり、バスルームから侵入したのではなく、被害者本人から玄関から迎え入れられ、家の中に招待されたのではないか。
それはこれまでの考えとは全く真逆を行く考えでありました。
なぜならば、二階のリビングの椅子の背もたれにかけられていたダウンジャケット。
これは被害者に招き入れられた際に、上着を脱いでここにかけたのではないか。と見解がなされています。
では、その他に出た新しい情報とはなにがあるでしょうか。
■滞在時間
事件後、犯人は事後10時間以上現場に滞在していたとされていて、その異常性が注目された件の事件でしたが、実際はその可能性は低い……という見解がなされています。
どういうことかというと、そもそも10時間以上の滞在の根拠となったのはインターネットの接続履歴からです。
一度0時ごろに接続の形跡があり、その後10時頃にもう一度接続した形跡があったためです。
ですが、二回目の接続はマウスがデスクの椅子の上に反対側に落ちていたことから、マウスが落下した際に誤作動した線が濃厚だというのです。
確かに事後、冷蔵庫からアイスや果物、お茶を飲んだという形跡はありましたが、その後10時間に及んで滞在していたという推測は見直される結果となったのです。
■新しい犯人像
事件当初、犯人は被害者家族とは関わり合いの浅い人間だと考えられており、そう発表もされていました。
ですが2014年12月に放送された世田谷一家殺人事件にスポットをあて、アメリカのプロファイラーを呼んだ特番では、真逆の見解を示したのです。
犯人は被害者と親しい仲であり、激しい恨み憎しみを持った人物であるという考え。
しかし、被害者家族の母親の姉に対談をした際、姉ははっきりと『妹一家が人に恨まれるようなことはない』と言い切ったのです。
プロファイラーはその答えにも狼狽えることはなく、むしろ事件の核心に迫るあることを聞いたのでした。
「○○○に行ったということは?」
この○○○とは、番組中でも伏せられていたため分かりません。ですが、姉はこの問いについてこう答えたのです。
「それなら考えられるかもしれません……」と。
さらに姉は次のように続けます。「発達障害の長男のこともあって……」
気になる発言ではないでしょうか。
一体、被害者家族はどこに通っていたのでしょうか。
発達障害というワードが出てきた以上、医療関係、もしくはカウンセリングやセミナー関係であるということは、ほぼほぼ間違いがないようにも思えますが、貴方はどのようにお考えでしょう。
もしもカウンセリングなどの相談者同志という仲だったら?
■無計画の犯行
そして、事件は入念に計画された犯行だと考えられていましたが、これにも違う見解を示したのです。
犯人は、憎悪による短絡的で無計画な犯行であった……と。
本来ならば、すぐに特定するまでに至ったはずでしたが、そうならなかったのは警察の初動捜査ミスにあったと言えます。
虚偽の報告書、機動隊による足跡などの消失。
度重なるミスにより、本質的な証拠を見逃していたのではないでしょうか。
残された遺留品の多さは、短絡的さを象徴していると彼は言います。
殺意はあったものの、決して計画的な犯行ではなくやってしまったことにパニックになった結果、現場を離れなかったのではないかと。
その後目撃された証言も全て夜で、10時間もの長時間の滞在があったとするならば、朝に目撃証言がなければいけなかったはず。
それなのに夜に目撃証言が集中するのはおかしいのではないでしょうか。
つまり、犯人は長居せずに夜、現場から離れたということになります。
今まで考えられていた犯人像が崩れた以上、この後この事件はどのように進んでいくのでしょうか。
この先もこの事件の行く先に目が離せ無さそうです……。
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