世界のミステリースポット / オレゴンの渦 バズビーの椅子
■壊れる生態系
どうも最東です。
このところ妙な異常気象が目立っていますね。
6月も終わりそうな夏の爪先が見える季節に大きな雹が東京に降り注いだそうです。
しかも一時交通機関が麻痺するほどに積り、住民たちは初めての出来事に困惑していた模様です。
そういえば春先にも大雪が降った地域もありました。季節外れの大雪に見舞われ、なんと満開の桜がつららを垂らして凍ったというのです。
元々四季がはっきりと分かれているのが日本の風情と言うか、良いところではあるのですが、これでは春夏秋冬の意味そのものが問われ、もしかしたら近い将来には日本から四季が消えてしまうかもしれません。
しかし、四季が無くなるくらいはまだいいかもしれません。
自然は四季を奪い、人に死期を与えるかもしれないのですから。
それを想えばこのところの異常気象への見方も変わるのではないでしょうか。
あらゆる動物の生態系も変化しており、こうしている間にも次々と絶滅していく種もあります。
自然と命の様々な変化。
果たしてこれらは私達に何をもたらすのでしょうか。
■海外の不思議な場所
このブログでも何度か取り上げている不可思議なスポットですが、それは何も日本国内だけではありません。
【ヴォイニッチ手稿】の記事の中でも触れましたが世界一有名な未解明ゾーンはエジプトのピラミッドだと言われています。
ピラミッドより何万年も前に立てられたスフィンクスは、ピラミッドのそれよりも複雑な建築技術で立てられているのにも関わらず、若干の顔面などの風化は見られるものの今も尚形を留めているのは、現代の技術をもってしても可能かどうか疑問ではないでしょうか。
スフィンクスはその圧倒的な知名度ゆえにその謎は余り知られていないのが現状でもあります。
世界中に散らばり、発見されていて、ロストテクノロジーの塊だと言われる世界最大級のオーパーツ、それがスフィンクスです。
(因みに本当の意味での世界最大のオーパーツは海に沈んだアトランティス文明だと言われていますが)
とにかく、海外の不可思議スポットも土地さながらスケールも違うということでしょうか。
ではそんなスケールの違う不可思議スポットをいくつかご紹介しましょう。
■オレゴンの渦
みなさん、不可思議なスポットと聞けばなにを連想するでしょうか。
そのどれもが間違いではありませんが、日本人ならではの固定観念と言えるのではないでしょうか。
ですが、カナダに存在する【オレゴンの渦】と呼ばれるスポットは、それらとは一線を画しています。
スピリチュアルな側面ではなく、物理的に奇妙な現象が実際に起こる場所なのです。
さて、ではどんな奇妙な現象が起こるのでしょう。
小さな小屋があり、その周辺一帯をオレゴンの渦と呼ぶのですが、ここに例えば箒を逆さに立てたとします。
常識的に考えれば、重力に従って倒れるはずですが、どういうわけかここでは倒れることなく逆さの箒は垂直に立つのです。
他にも身長の違う人間が二人、その渦に立つとなんと信じがたいことに身長の高低差が入れ替わってしまいまいます。
空間が歪み、磁場が狂っている(富士の樹海と同じ言われですね。これもなにかのシンパシーなのでしょうか)と原住民からは昔から言い伝えられているそうですが、そこが呪いの場だとか神聖な場所であるだとか呼ばれるようになるのはごく自然なことだったのかもしれません。
私は科学者ではありません。
ですので科学的見地や物理法則の事は凡そ理解の範囲外ですが、例えどういうからくりがあるにせよ、人々を魅了するのはいつも不思議なものなのですね。
■島全土が不可思議スポット・イースター島
オレゴンの渦は目の錯覚や磁場の異常だとも言われていますが、ここの場合は他のスポットと同じく凡そ限定された地帯です。
ですが、次に紹介するのはなんと島全体がまるまるミステリーというなんとも稀有ながら興味深いスポット、イースター島です。
イースター島といえば、モアイが有名ですよね。
島中に守り神のごとく無数に鎮座するモアイは姿形も様々で、大きさも一定ではありません。
しかしこのモアイこそがこの島における謎そのものなのです。
モアイ像のあの独特な形状。
一体なにをモデルにしたのか。部族である【群】を象徴したのか、それとも特定の誰かなのか。
とにかくイースター島の古代部族に関する資料や情報があまりにも不足しすぎて分からないものばかりなのです。
このモアイ像がミステリーだと言われている所以は、要はこのモアイ像の制作技術そのものが当時の部族では有り得ないようなテクノロジーを持ってして作られたものだということでしょうか。
そう、この島中に点在し巨大な瞳の無い顔で見詰めるこの物言わぬ巨像達はそれらが全てオーパーツなのです。
しかし、微かな情報の中で部族間の闘争がかなり激しく残酷な行為も繰り返されていたという話もあり、恐らくは相手の部族を捉えて捕虜にした際、奴隷として作ったものではないでしょうか。
ピラミッドの時もそうですが、作ることが仮に出来たとしても運ぶ術がないはず。
人間の歴史というものは私達が思うよりももっと複雑で、解明されていないのかもしれません。
■吊られた『座ると死ぬ椅子』
ある呪われた椅子があるのをご存知でしょうか。
どのように呪われているかというと、ごくごくシンプルなものです。
座った人間が死ぬ。
ただそれだけです。
1702年、バズビーという男が妻の父親殺しの罪で絞首刑にされました。
彼の一生は、殺人犯として終えたのです。
そんなバズビーが生前、大切にしていた椅子がありました。彼が処刑された死後、妻が家財道具を処分した際、これを譲り受けた店主が「バズビー・ストゥープ・イン」という悪ふざけ以外のなんでもないような名前のパブを開店し、この椅子を置くことにしました。
悪ふざけの店名から分かる通り、店主はこの『殺人者が愛した椅子』を餌に集客を目論んだのです。
結果、それは良い宣伝となりました。
その椅子が殺人犯の持ち物であること、そしてその持ち主は絞首刑となってこの世にもういないということ。
そして持ち主であるバズビーの名前を冠した悪趣味な店の名前。
店主の思惑通りちょっとしたムーブメントになるのでした。
最初にこの椅子に座ったのはまだ若い空軍のパイロット。何度も死地を潜り抜けた彼は悪霊や呪いの類を信じません。
「なにも起こるわけないだろ」
そう言ってバズビーの椅子に座った彼は数時間後交通事故に見舞われ死亡しました。
またある高所作業員の男は酔った勢いで仲間が止めるのを振り払い、悪ふざけで座ってしまいます。
「幽霊なんかに人が殺せるか」
翌日、彼は慣れていたはずの足場から足を踏み外し、転落死してしまいました。
悪ふざけと半信半疑で店を開店したオーナーでしたが、こうも椅子に座った人間が次々と命を失うのを見て、流石に気味が悪くなりこの椅子を封印しようと【座ることを禁止】します。
しばらくは例の噂もあり、好奇心で見に来る客はいても座らせることはしませんでした。ただの見世物としての御飾りになり下がったのです。
数十年が経ち、若く血気盛んな青年がある倉庫を整理しているときにその椅子を見つけます。
一緒にいた友人は「その椅子に座ると死ぬらしいぜ」と言い、青年は笑いながら椅子に腰を掛けました。
すっかり年老いた店主は店仕舞いをし、その椅子に誰も座らないように倉庫に隠しておいたのです。
腰を掛けた青年がどうなったかはもうご想像の通り。
ただ、死亡した青年は……店主の孫だったということです。
そして椅子は決して誰も座れないように、天井から吊るされているのでした。
さて、貴方はなにを、どこまで信じますか?
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