*

怪紀行青森・東北最恐?それとも最狂?止まらないおもてなし とびない旅館《前編》

怪紀行青森・死者と邂逅する場所 恐山

■飛内さん

どうも最東です。

いやあ、青森はとてもいいところですね。まさかリンゴが食べられないとは思ってもいませんでした。

だって、青森といえばリンゴじゃないですか。二歩歩けばリンゴが目に入る……そのくらいを想像していたわけです。そう、大阪で言うところのたこ焼き屋であり、兵庫でいうところの御座候。

でも6月の青森は全然そんなことなかったです。リンゴ味のなんたらはあっても、リンゴは見ませんでした。ホタテ、おいしかったよ!

そんなリンゴは青森に年中あるのかどうか問題はさておき、恐山に次ぎ、最東が行ってみたかった青森スポットがここ、『とびない旅館』です。

行く前から事前情報をチェックしていたのですが、どれもこれもクレイジーな内容で、最東は非常にビビっていました。

一部をご紹介するとこんな感じです。

〝とびない旅館に到着すると、オーナーの飛内さんがすごい勢いで駐車場までお出迎えしてくれて、中に入る前から機関銃のように喋りまくっていました〟

〝部屋に案内されたのは22時を過ぎてからでした〟

〝晩ごはん付きのプランで宿泊しましたが、飛内さんと分担して宿泊客も一緒に作るスタイルでした。斬新〟

〝飛沫対策でお手製のソーシャルディスタンスマシーンが印象的でした〟

〝宿泊予約の電話をしただけなのに電話を切ったのは20分経ってからでした。めちゃくちゃ喋る〟

〝座敷童がでます〟

好意的なのか批判的なのか、いまいち判然としないレビュー(一部脚色)が目につきます。確かなのは、ここは旅館よりもオーナーの飛内さんという方がかなり個性的な模様です。

聞けばテレビにも何度も出ているそう。

これは泊まるっきゃ騎士♥

と思っては見たものの、最東は距離感の近い人が苦手です。

〝電話しただけなのに電話を切ったのは20分経ってからでした〟

この情報で最東はすっかり引け腰になってしまいました。

怖い。はじめて話す人なのに20分も切らせてくれないの怖い。

すっかり日和ってしまった最東は、今回の同行者であり友人のMOCCHANに電話予約をお願いしました。

ほっ、

これで一安心。なにしろMOCCHANはコミュ力オバケなので、うま~くやってくれるに違いない。

ちなみにMOCCHANには『とびないさんというオーナーさんはめっちゃ喋るらしいよ』くらいの情報しか与えていません。レビューにあった〝20分経ってから切った〟はいくらなんでも大袈裟だと思ったからです。

MOCCHAN『めっちゃ喋る人やな、言うてた通りやった。電話切ったん20分してからやもん』

ひょおおーー!なんて正確なレビューですこと!!

MOCCHAN『それもこっちが「仕事あるんで」っていうて強引に切り上げたんやで。それがなかったらもっと喋ってたと思う』

ひょひょおっほぉー!!事前情報超えてキター!

そういうわけで無事に予約完了。あとは行くだけだにゃんっ(ねこ)

■事実はテレビより奇なり

MOCCHAN『なんか、〇月〇日〇時から×××ってテレビ番組にとびない旅館でるねんて。電話してる時に聞かされた』

まさか宣伝までされていたとは。さすがMOCCHAN

そういうわけで観ました。青森行きの一か月前とあって、とってもタイムリー。

とびない旅館が紹介されたのは、お笑いコンビ・アンタッチャブルの『アンタッチャブるTV』。なんとアンタッチャブルのおふたりが実際にとびない旅館に訪れて、レビュー内容を検証するという特集でした。

番組の中では、『一見すると悪評のようなレビューがついているのに、なぜか星が高い』と紹介されていました。

テレビでも、前情報の通りとびないさんは喋りまくり、マイペースで、アンタッチャブルのふたりにも平気でごはんづくりをさせていました。

ちなみにとびない旅館では、ここでしか食べられない郷土料理『芋すり餅』があります。その芋すり餅を、とびないさんと一緒に作るんですね。アットホーム!

実際は一緒に作るというか、一緒に作らないと晩ごはんが食べられないのでほぼ予定調和という感じです。

その後、大広間に雑然と散ら……いや、並べられたミリタリー、プラモデル、モデルガン、映画のDVDなど、とびないさんの趣味全開のものたち。

最東は思わず「来月、ここに泊まるのかぁ……」とテレビの前でつぶやいていました。うちの息子氏は耳を疑ったように目を剥いていたよ。

というか、まだこの時点でとびない旅館には行っていません。あくまで前情報として、読者の方々にも知っておいてもらいたいのです。

さて、ここで『アンタッチャブるTV』で放送されたとびない旅館トピックを挙げてみましょう。

・やっぱりごはんは一緒に作る(食材も一緒に買いに行く)

・やっぱりずっとはりついて喋ってる

・やっぱりプラモやミリタリー等のもので溢れかえっている

・メンソレマンボ

・風呂がめっちゃ熱い

・ごはんはすごくおいしい

・座敷童がでる

・泊まったスタッフが夜中叫ぶ

ちなみに番組の中で飛内さんは「たばこ吸う人を嫌う」と言っていました。

……え、なんの話かって?

ああ、そうそう。

とびない旅館は、座敷童がでるということでも有名なんです。

後編へつづく(次回、写真たんまり掲載します)

スポンサードリンク



関連記事

ホラー小説 / クロスワードが解けない①

■彼にとってのストレス発散       今

記事を読む

2018年角川四賞授賞式に行ってきました。

    ■ゆく年くる年    

記事を読む

怪紀行愛知・奇々貝々!竹島ファンタジー館

■そして俺たちは竹島水族館へやってきたんだ どうも最東です。 こう見えても最東

記事を読む

【怪奇夜話】ヴォイニッチ手稿 最終章 / 解読不能の手記

◆ヴォイニッチ手稿 最終章        どうも最東です。      ヴォイニッチ

記事を読む

魅惑の廃墟へようこそ / 廃墟動画紹介

    ■ホラー好き憧れの廃墟探訪   &nb

記事を読む

猿の血 1/ ホラー小説

  ■バイク事故      

記事を読む

no image

【怪紀行滋賀番外編】待ち人こず! 断罪のファロ!

■本記事をお読みいただく前に どうも最東対地です。 今回は怪紀行の番外編として

記事を読む

航空機パイロットの飲酒問題についての邪推

■航空会社で相次ぐ飲酒トラブル どうも最東です。 みなさんは、旅行にでかけます

記事を読む

福井県怪紀行③ 死者が漂着する神の島・雄島

福井県怪紀行② 異界への入り口・ワンダーランド・東尋坊 ■島へ導く紅い橋

記事を読む

怪紀行山梨・東洋一のラドン温泉!激烈に渋い湯~とぴあ

■最東、恵那峡に降り立つ どうもこんにちは。最東対地でおます。 いつも

記事を読む

スポンサードリンク



Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スポンサードリンク



【連載】めろん。1

■めろんたべますか ・綾田広志 38歳 刑事①

【夜葬】 病の章 -1-

一九五四年。 この年の出来事といえば、枚挙に暇がない。二重橋で一

怪紀行青森・東北最恐?それとも最狂?止まらないおもてなし とびない旅館《前編》

怪紀行青森・死者と邂逅する場所 恐山 ■飛内さ

怪紀行青森・死者と生者が邂逅する幽世 恐山

怪紀行青森・八甲田山雪中行軍遭難資料館はこちら

怪紀行青森・死の彷徨 八甲田山雪中行軍遭難資料館

怪紀行青森ガンダムカット ■『八甲田山』 どうも

怪紀行青森・文豪はバリバリのお坊ちゃん太宰治の生家 斜陽館 海沿いの道に突如現れるモビルスーツ! ガンダムカットスズキ理容

■恥の多い人生を送っています(現在進行形) ど

怪紀行青森・巨大な藁人形がお出迎え 御瀧大龍神神社 ごった煮石像パーク 西の高野山弘法寺

ブルース溢れる第三新興街と弘前GOODOLDHOTELはこち

→もっと見る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP ↑