*

怪紀行青森・文豪はバリバリのお坊ちゃん太宰治の生家 斜陽館 海沿いの道に突如現れるモビルスーツ! ガンダムカットスズキ理容

■恥の多い人生を送っています(現在進行形)

どうも最東です。小さいおちんぽを覗かせて、ふざけさせると北関東一の小説家です。

まあ、北関東に縁もゆかりもありませんが。

「まあっ! 最東対地ったら、紳士な方だと思っていましたのに、下品で下卑た出禁のヘイター!YO!」

という淑女の声が聞こえてきますが、てめえのほうこそワックMCだぜメーン!!

おちんぽをぶらんぶらんさせてお馬鹿を演じるという一節が太宰治の代表作『人間失格』の中にあるんです。(若干脚色しましたが。おちんぽ)

そんなおちんぽの話なんてどうでもいいんです。

今回はおちんぽではなく、おちんぽ作家太宰治の生家でとんでもない大豪邸を太宰治記念館として再利用した『太宰治斜陽館』に行ってきました。

斜陽館

ここからはおちんぽ要素はでてきませんのであしからず。

太宰治斜陽館は、青森県五所川原市にある記念館です。

昭和の文豪といえば、貧しさと病、女と酒にまみれ、人生を文学に捧げた社会不適合者というイメージが強くあります。(偏見)

ですが、太宰治は地元でも有力な明治の大地主・津島源右衛門の六男であり、いわゆるボンボンでした。

『津軽』『思ひ出』などは、太宰の生家である斜陽館について書かれていいます。(読んだけど内容全部忘れた)

ともかく、太宰治はとんでもないお金持ちの家の子供だったわけです。

ですが、なんやかんやあれやこれやろくでもないことばかりを繰り返し、勘当されちゃったりしつつ、彼の死後に太宰治記念館として残しちゃうところがまた、ちゃっかりしてるなあと思う館でした。

しかし、当時のまま保存された内部はまさに豪華絢爛。仏間ひとつとっても圧巻のひと言です。まさに当時の最先端の建築技術の粋を集めた、もはや家というより高級ホテルのような趣きでした。

明治の大建築としても見所のあるスポットで、本音をいうと実際見てみるまであまり興味がなかったのですが、結果的に行ってよかったと思える記念館でした。

圧巻の仏間

■ガンダムカット・スズキ理容

全然知らない人からすると、「ガンダムカット? どういう髪型なのそれ」なんて言うでしょう。

そして、脳内でガンダムの頭部ユニットのようなガタガタで、実際に出来上がったものを見てみると「ガンダムというより……サザエさんじゃん」となってしまうシルエットを想像することでしょう。

しかし、珍スポ……もとい、怪紀行マニアなら誰もが憧れるスポットがこの『ガンダムカット スズキ理容』なのです!

というか、スズキ理容というのが正しいのですが、グーグルマップなどで検索してもしっかりと『ガンダムカット』と書かれていて草。

『ガンダムカット』こと『スズキ理容』さんは青森県上北部おいらせ町の潮風吹く海沿いの道にババンとあります。

マジでなんにもない道に突然、シナンジュ(ガンダムUCに登場するモビルスーツ)とサザビー(機動戦士ガンダム逆襲のシャアに登場するモビルスーツ。ちなみにどっちも赤く、乗ってる人が似ている)が現れるので、知らないとかなりビビる。

いや、知っていてもかなりビビりました。

近くに駐車場はなく、いや、お店に停められるのですが、それじゃあ自分の車が写真の邪魔になっちゃうので、近くの路肩にペッと停めて憧れのスズキ理容……ガンダムカットに降り立ちました。

おおうっ……!!

おそらく等身大かと思われるガンダムヘッドに大河原版プロトタイプガンダム(なぜ?)、ドムにズゴック、アッガイ、金色のストライク……?いや、これはアカツキ!(なんで?)、かと思えば唐突にエヴァ初号機、SDジオング、マリオ?、バンブルビー??、ゴリラ……

統一感ありそうでなかった。

そんなスズキ理容の正面を守るのは、赤いモビルスーツの代名詞、サザビーとシナンジュ!しかもシナンジュは目が光っているぞ!

「こ、こりゃすげええええ~~!!」

と一緒のMOCCHANも悶絶のひとりブレイクスパイラルをしていました。

■サバ

しかし、いくら有名だからと言って一般の理容店です。

勝手にパシャパシャ撮影するのはイクナイ!と、お店の方に許可をいただこうと思い中を訪ねました。

実は最東、せっかくなので散髪と髭剃りをしてもらおうと思っていたのですが、お店が暗い。とても営業しているとは思えない暗さでした。

と、いっても鍵はかかっていなかったので、留守ではないと思いつつ、モビルスーツたちの奥へ進み、「こんにちは~」と爽やかイケメン(イメージ)で声をかけるものの返事がありません。

ところがどこからともなく演歌が流れていて、もしかしてそれで聞こえないのではないかと、裏手にあった住居の玄関をおそるおそる開けます。

「こんにちは~」

「はい?」

返事があった!

戸をがらがらと開き、覗き込むと長靴姿のおじさんが青いタライでサバを塩漬けにしているところでした。

「あの、撮影してもよろしいでしょうか」

「ああ、はい。どうぞ」

「ありがとうございます」

おじさんは塩まみれのサバを片手に、快く許可してくださいました。

(あの人がスズキさんなのかな……)

と思いつつ、あとで調べてみるとスズキさんご本人のようでした。

ということは、たまたま店休日だったということでしょう。散髪できなくて残念……!!

(あれ、でも金曜だったんだけどな……理容店って月曜日がお休みなんじゃ……)

という疑問は1ミリ秒たりともよぎらなかったよ!本当さ!おちんぽ!

そういうわけで、撮影の許可もいただき、パシャパシャと撮影しまくりました。

調べたところによると、スズキさんは60歳でガンダムと出会い、それから単身次々と作り続けているとのことです。

最東が訪れた時も、奥に製作途中であると思われるシャア専用ゲルググの下半身がありました。今も新作を作り続けているようですね、すごいバイタリティー!!

ということは、次にもし来たら新作が増えているってことです。えっ、絶対きたい!

スズキ理容には『ガンダムコース』というガンダムカットを含めた、謎のコースがあるそうなので、再訪の際は営業している日をちゃんと狙って来たいと思います。

その時にはこう言ってやんよ……青森よ、私は帰ってきたァ!!(ガトー関係ない)

お前がガンダムを見ている時、ガンダムもまた――(ry

怪紀行青森・御瀧大龍神神社 怖いカヤ人形はこちら

スポンサードリンク



関連記事

世界の葬儀

    ■埋葬と火葬。国によって違う葬送儀式  

記事を読む

【怪奇行・滋賀県】たんたんたぬきの里・信楽

■陶器といえば信楽 どうも最東です。 カミングアウト、というわけではないですが

記事を読む

電子レンジと宇宙人 / 過ぎたる科学力

◆オカルトにおける2大テーマ      

記事を読む

奈良洞泉寺・東岡遊郭跡をあるく

■古都・奈良に佇む遊郭 どうも最東です。 ここのところまたリポート記事がご

記事を読む

no image

双葉社ホラー賞 / ケータイ小説賞とは

■拡散忌望の行方       どうも最東です。

記事を読む

残酷拷問史① / 怪奇夜話

      ■人間は、人間を殺す  

記事を読む

新世界の中の異世界 / 天王寺区首吊り廃墟

    ■新耳袋 殴り込み    

記事を読む

怪紀行番外編・伝説はここからはじまった!断罪のファロ ~Beginning~前編

■前回までのあらすじ ごきげんよう。私はゴスロリライダー椿ですわ。(新キャラ)

記事を読む

怪紀行兵庫淡路島・不可思議秘宝館ナゾのパラダイス 後編

ナゾのパラダイス前編はこちら 【注意】本記事には性的なジョーク画像が多数あり

記事を読む

意味の分かると怖い話

    ■沸き立つ第三の怪談    

記事を読む

スポンサードリンク



Comment

怪紀行青森・死の彷徨 八甲田山雪中行軍遭難資料館 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スポンサードリンク



【連載】めろん。1

■めろんたべますか ・綾田広志 38歳 刑事①

【夜葬】 病の章 -1-

一九五四年。 この年の出来事といえば、枚挙に暇がない。二重橋で一

怪紀行兵庫・自然に呑まれてゆく産業遺産 竹野鉱山

■わくわく鉱山ツアー どうも最東です。今回も前

怪紀行鳥取・廃墟景観シンポジウム2 天空に眠る若松鉱山

■産業遺産フォー! どうも最東です。ぺろぺろ今

怪紀行青森・東北最恐?それとも最狂?止まらないおもてなし とびない旅館《後編》

~前回までのあらすじ~ 変人がやっている旅館に

怪紀行青森・東北最恐?それとも最狂?止まらないおもてなし とびない旅館《中編》

とびない旅館 前編はこちら ■座敷童がでる宿

怪紀行青森・東北最恐?それとも最狂?止まらないおもてなし とびない旅館《前編》

怪紀行青森・死者と邂逅する場所 恐山 ■飛内さ

→もっと見る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP ↑