怪紀行奈良・秘境ノスタルジック体験 天川村洞川温泉

■訪問日について
どうも最東です。
先日、「みんなで奈良に旅行行ったんだ。いいね」と言われました。
すみません、当ブログの記事は行った時期がかなりずれています。普段は意識的に行った日付は明記してないのですが、本稿の天川村に行ったのは2021年11月です。
本稿を執筆している現在が2022年5月なので、約半年くらいのタイムラグがあることになります。
実はほかにも記事になっていないスポットが山ほどありまして、本稿よりも古いものもある始末。できるだけ残らず記事化していきたいと思っているので、今後も時系列がずれ続けていくと思います!(ドヤ顔
■天川村洞川温泉だよ!全員集合~
さて、気を取り直して奈良天川村に行ってきました。
前回に引き続き、同行した愉快な仲間は鮎川賞作家と直木賞作家、ファンタジア大賞作家、そしてホラ大作家の最東の4人だよ!(あっ!最東とファロは大賞じゃないよ!死のうかな!)
そういうわけで奈良のスポットの中でも秘境と言われている天川村に行ってきました。
おっ?
そこのあなた、「天川村……?」と名探偵のひらめきがありましたね。フーダニット!フーダニット!(怒られる)
そう、かの有名な角川映画でのちの浅見光彦シリーズにつながる『天河伝説殺人事件』の舞台になった村でもあります。監督は市川崑、原作は内田康夫、角川映画最後の核弾頭でした。
観てないのに核弾頭とか言ってごめんなさい。
ともかく愉快な仲間たちでこの日の宿は天川村に決まっていました。
エメラルドに輝くプリプリくん(プリウスα)で傾斜90度(Lie)の山道を爆走し、暗くなったころに到着。これには思わず直木賞作家もピースしちゃいます。
ちょうど季節は秋だったので前田耕陽……じゃなく、紅葉を貪れるかとワクワク。しかし、夜の山道は漆黒の闇。ただただ怖いよ怖いよおっかないよの道のりでした。
と! 思いきや!
山道に突然、ライトアップされた光のトンネルが現れました。
「わあ~きれい~!」
感激に思わず声がでる。となりから「ふっ」と鼻息が漏れ、彼(鮎川賞)が私の感嘆の声に賛同しようとしたけれど、ハッと我に返って慌てて声に出すのを止めたのがわかる。
ちらりと横目で助手席を見た時、照れて窓の外から視線を外さない彼がかわいかった。
「本当だ、きれいだね」
彼2(ファロ)が後部座席から身を乗り出し、目を輝かせて笑った。彼2はまるで夢の中の住人みたいに私のことなんて目に入っていない。そんな子供っぽいところがかわいいな、と私は思ってしまった。
「僕なんてどうなってもいいんすよ」
彼2の横でやさぐれている彼3(直木賞)に気づき、やれやれと肩をすくめた。自己肯定感のなさは彼3の短所ではあるけれど、決して傲慢にはならない彼3の長所でもあるから難しい。ただその気難しさからくる言葉の美しさや、純粋無垢ともいえる思想が彼3という人間を形作っているようで私は好きだ。
そんな3人の彼に囲まれて、どんな一晩を過ごすのか今から私は興奮を隠し切れなかった……
と思わずそんな三文恋愛小説の書き出しをやってしまうほどきれいな道を進みます。(フィクション)

■秋の紅葉地獄!
「あんらぁ~! 無事に着いてよかったですぅ~!!」
と女将の歓迎を受け、旅館に到着。
「ちょうど下のほうでは紅葉のシーズンなんですけど、こっちはちょっと早いんですよねえ。だから一番きれいな時期は残念ながらちょっとすぎちゃったんですけどぉ」
さっき三文恋愛小説を書いた割に、夜の到着だったので紅葉具合はいまいちわからなかった。女将の話を聞いてショボーンとしたのはご愛敬。
しかし、この旅館がとても素晴らしかった。お値段は明記しないが、ニトリも一輪車で逃げ出すお値段以上のお部屋。
「みんなで夜の町を歩きたいな」
と彼1(鮎川賞)がいうので、夕食がてらに町を散策。
あまり伝わっていないかと思うのですが、天川村はマジで結構な秘境です。なのに旅館街にさしかかった途端、異世界にワープしたのかと思うくらいノスタルジックな灯りが出迎えてくれます。







しかし、ド平日でオフシーズンということもあり営業しているお店が少なく、奈良の山奥に来て夕食の選択肢がどういうわけか中華かお好み焼きの二択に。
「せっかくだから俺はお好み焼きにいくぜ!」
と鮎川賞が言うので満場一致でお好み焼き屋さんにやってくると老夫婦が営む、しっぽりとしたお店でした。
お好み焼きも焼きそばも大変おいしゅうござんしたが、枝豆がだだ茶豆でどて煮もすごく美味しかった!弟子入りして店継ぎたい!
ひとりたらふくビールをかっこむ直木賞を引き連れ、店を出ると河の向こうにライトアップされたお寺が。行ってみるとここもまた絶景かな。








こんな山奥の温泉街なのになぜこんなに本格的なライトアップがされているのかと思ったら、どうやらちょうど我々が行った時期が『洞川温泉ちょうちんライトアップ』、『龍泉寺ライトアップ』というライトアップイベントの真っ最中だったようです。
ロケーションがロケーションだけに、きれいなだけでなくなんとなく特別なシチュエーションに立ち合っているようで感動的でした。



■ノリノリで鍾乳洞
翌朝、起きると部屋から見えるのは紅葉!紅葉!
なんだ女将~、全然真っ盛りじゃんよ~すげえ綺麗~






とパシャパシャと紅葉を朝から激写。川のせせらぎの音が脳髄から癒しを強要してきます。やめろ!俺は都会の異端児なんだ!マイナスイオンのせせらぎ効果なんて……(浄化)
と、普段は朝に寝て夜起きる鮎川賞も感激の家庭的な朝食を済まし、ふたたび天川村を散策。
すると昨晩気づかなかったトロッコがあることに気づき、どうもその山頂になにかあるらしいことを知ります。


「いっちゃえ日産!」
と誰かが断末魔をあげたのでみんなでそそくさと搭乗。ガタゴトと上がっていきます。
昇った先には展望台と茶屋。なんだこれ絶景じゃん! 旅行だよ旅行、なにが怪紀行だよクソッ!クソッ!




そして、そこにはなんと鍾乳洞も!ヒャッハァ!SHO☆NEW☆DO☆鍾乳洞?
そりゃもちろん入るッショ、ってことでノリノリで鍾乳洞に入りました。
どうやらここは『面不動鍾乳洞』というらしく、予備知識も皆無で入ったわけですが中は幻想的にライトアップされていて見ごたえがありました。
場所場所で名称が付けられており、提灯で照らされているのですが心が穢れている最東にはどれも同じにしか見えませんでした。(てへっ
















でも様々な色でライトアップしているのは、意味のないものに意味を持たせるにはとても効果的で、うまい手法だなあと感心しきり。やっぱり旅はノリと勢いですな、と納得した次第です。



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