嗤う旅福井県① 鎮座する業・越前大仏(清大寺)その1
公開日:
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最終更新日:2025/11/30
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■恐竜の国・福井県
どうも最東です。今回は北陸・福井県に行ってきました。
近年、すっかり鯖江の眼鏡が有名になりましたが、鯖は本当においしいです。
鯖をまるごとぬか漬けにした『へしこ』も美味ですが、鮮度抜群の鯖も最高!
日本海に面した土地だけに、魚介類の美味さは特筆ものでした。
フラッと入った【魚六】というお店で食事をしたのですが、全部がおいしく舌鼓を打ちました。知らない土地の、知らない店にフラッと入っても外れない……というのは旅のだいご味ですね。

うにととびっこの寿司 
サーモン入りポテサラ 
名物へしこ 
旬の鰆 
イマムのお造り 
ホタルイカの生姜ネギ 
マグロ頬肉ユッケ 
和牛燻製焼き
……あれ、恐竜の国が鯖の国になってしまった。
ご存じの方も多いかと思いますが、福井といえば恐竜。恐竜といえば福井です。
国内随一の規模を誇る福井恐竜博物館もさることながら、フクイサウルスという県名を冠した恐竜がいるくらい恐竜界ではメジャーリーガー級の認知度です。
駅前にも恐竜、恐竜、恐竜、と「あれ、今ってジュラ紀だったかな?」と不安になり、スマホで調べて現代だと知るくらいのレベルです。

福井駅

恐竜 
恐竜 
恐竜 
変な風景

みんなマスクしようね?
最東は昔、恐竜博物館にはやってきたことがあるので福井県は初めてではなかったのですが、市街地を訪れたのは初です。いい意味でも悪い意味でも、長閑な風景しか知らなかった福井県ですが、駅前は綺麗に開発され……きれてはいませんが、味のある風景には親しみを覚えました。
(福井県を中心に展開されている『勝木書店』さんにもおじゃましてきました)
■越前大仏へ
今回、ひとりではなく同行者がいます。イマムです。
やってきたのはド平日の水曜日、昼。
もともと越前大仏は『生きている廃墟』とも例えられるくらい観光客は少ないと聞いています。
なので覚悟はしていたのですが……いない。門前街は9割閉まっているし、無意味にあちこち仏像があるし、到着して爆速で異世界にトリップ感を味わえます。

THE 閑散 
門前町の入り口 
味のある燈篭 
無人。
ちらほらと車は止まっているので、完全に無人……というわけではないのはわかりますが、それが返って息を潜めて監視されているようで気味が悪いです。イマムもドン引きしてました。

…… 
…………しーん
とにかく、大門をくぐる前から仏像・仏像・仏ゾーン!

門前から仏像 
仏像 

仏像界のSMAP
かなり無節操にあちこちに仏像のオンパレード。ありがたみもへったくれもあったものじゃありません。
そうして私たちの前にそびえる大門。ものすごい大きさです。

なぜ無人なんだ。 
迫力
五重塔が来訪者を品定めするように見下ろす中、でかさに圧倒されてしまいました。
でかい燈篭、でかい石柱、でかい狛犬

遠近感おかしくなりそう 
もうでかい 
狛犬も自分の大きさに困惑
とにかくスケールのでかさは半端がない。それなのに建物の新しさが目立つのでどこかしっくりこない感じがありました。
仁王像もやはりでかい。でもボロボロ。

一見立派 
よく見るとボロボロ
ようやく大門をくぐると正面に堂々と聳える、大門よりもさらに巨大な本殿が見えます。
これにはさすがに声が出ました。わかっていたけど、でかい。でかすぎる。

ひと気ZERO 
中門にも(右) 
中門にも(左) 
どーん

仏像×6 
仏像×6 
仏像×3 
仏像×6 
仏像をさがせ!
そこでようやく、違和感の正体に気付きます。
ここは清大寺というお寺なのですが、お寺特有の臭いがしない。なんというか、線香の香りであったり、花(仏花とか?)の匂いであったりがまるでしない。ただ草木の匂いがそよそよと漂ってくるだけです。
それに境内を歩いていると立派な造りの廊下や石畳があるのですが、どうも綺麗ではない。
決して散らかっているわけではなく、ちゃんと掃除はされています。
でもどうしてか汚れているんです。ゆるく傾斜になっているからなのか、石畳の隙間だったり階段の隙間からは塗料のような青錆びたシミが広がったまま固まっています。
石畳の地面もまた色味がバラバラで清潔さがありませんでした。
印象としてはやはり廃墟が一番近い気がします。
でも『廃墟なのに綺麗すぎる』のがまたより一層薄気味悪さを助長しているようでした。

訂正:廃墟ではない
さらに隙間を埋めるようにして夥しい数の仏像たちがあちこちに鎮座しており、これもまた私が知る寺院、仏閣とは一線を画していました。
無節操に仏像がありすぎて、ありがたみもへったくれもありません。
よく知らない私が見ても、『ここはおかしい』と思える場所です。
少なくとも、『外観は寺のように見えるがそうではないなにか』ということは訪れたら誰しも感じるのではないでしょうか。
この時点ですでに私の心は呑まれていました。
■大仏殿へ
そしてやってきました。大仏殿。
この日は蒸し暑い日だったのですが、中はひんやりとしていて気持ちがよかったです。
……と、思ったのも束の間。

チラッ
ででーん!

ででーん

「あっ、きたの?」
でかいでかいとは聞いていたし、大仏殿の巨大さから覚悟もしていましたがそれでもまだ足りなかったと思い知らされます。
口が半開きになり、気づけば「すげぇ」を連呼していました。
越前大仏。
みなさん、知っているでしょうか。座像としての大仏で、日本で最も大きいのはこの越前大仏なのです。
奈良の大仏があるじゃないかって?
いいえ、実は奈良の東大寺にある大仏は日本で二番目に大きい大仏像なのです。
意味わからないですよね?
ほとんどの人が奈良の大仏が一番大きな大仏像だと信じていると思います。(牛久大仏など立像は別として)
ですが実際は福井県の清大寺の越前大仏が最も大きな大仏なのです。
それにしてはあまりにも知名度がないとは思いませんか。それもそのはず、奈良の大仏と越前大仏とでは歴史がまるで違うのです。
なぜなら越前大仏の建立は昭和62年。まだたった30年ちょっとしか(令和二年6月現在)経っていないんです。
奈良の大仏は天平17年……745年に制作がはじまり、7年の歳月をかけ152年に完成しました。
一方の越前大仏は1987年完成……。そりゃあ知名度もないわけです。
とはいえ、もっと話題にならなければおかしいとは思います。なにしろ日本一の大仏なのですから。

「次も絶対見てくれよな」
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