考察・夢と現実のらせん / 怪奇夜話
■初夢は
どうも最東です。
この記事を書いているのは丁度お正月が明けた1月5日。初夢を見た人という人もおられることでしょう。
さて、それはどんな夢か覚えていますか?
明晰夢だったりはしませんでしたか?
……失礼しました。脅かすつもりはありません。
しかし、実際に夢にはいくつかの種類が存在します。前述の明晰夢を始めとした予知夢、願望夢、警告夢、白昼夢……夢遊病なんいうものまであります。
学説的には、夢と言うものは脳が眠っていないレム睡眠中に見ることが多いとか。
疲れて熟睡している時には、夢を見ることは基本的にないそうです。
その為、悪夢などを見て起きた際、気分が優れなかったり、眩暈がしたりという体感は熟睡出来ていないがゆえ、疲れが取れていないということになるのです。
■夢と現実
夢とは虚像の世界。実際にはない世界……それゆえに現実では起こり得ないさまざな出来事を経験出来ます。
特に男性に見られる『夢精』などは、他のどの性行為よりも極上の快感を得られる……とも言われていますね。
要は夢というものはそれぞれの頭の中で眠りという過程中に見る妄想。身体は寝ているのに脳が起きているために見せる幻惑。
ですが、こういった経験は無いでしょうか?
『落ちる夢を見て、地面に激突した瞬間身体が激しく痙攣して起きた』
という【落ちる夢】
『ひたすらクマや、殺人鬼など自分を襲う脅威から逃げ惑う夢を見て殺された瞬間に起きた』
という【追われる夢】
『夢の中で悲しいことがあり、泣きすぎた果てに起きた』
という【泣く夢】
これらは実際の身体に全く影響を及ぼしていないといえるでしょうか。
他にも叫ぶ夢で自分の叫び声で起きたり、美女や美男子にちやほやされていいところで起きたり、見たものは虚実のものだったとしても起きた時の心境と言えば、『今が夢か現実か』の判別がつかない……というのが本音かと思います。
■夢は現実に影響があるか
夢で泣いたら現実でも泣いている。
夢で怒ったら現実で叫んでいる。
夢の中でこれが夢だと自覚している。
これらを考えてみると、夢の世界と現実の世界はちゃんとリンクしているように思えます。
これを考えすぎだとお思いでしょうか。
では、例えを変えてみます。
『おねしょ』というのは、主に子供の時にしてしまうものですが、大人になってもしてしまう人もいます。ストレスが原因と言われていますが、これはどうでしょう。
『夢の中でおしっこをすると、現実でもおしっこをしている』
つまり、夢と現実はその時点リンクしているわけです。
夢の中……、私達はそれを夢の中だと思っているだけでもしかすると【別の世界に、別の身体がある】という考えかたも出来るのではないでしょうか。
さて、さきほど『追われる夢』に少し触れましたが、これを掘り下げてみましょう。
例えば、貴方が見知らぬ殺人鬼に夢で追われているとしましょう。
もしも、これが並行世界で実際に起こっていることだとすれば、『違う次元での実体験を体験している』ということになります。
ですが、『違う次元の自分』と、『この世界の自分』は100%同期しているわけではありません。
部分的……それもごくわずか。%で表すのならほんの数%だと言っていいでしょう。
殺人鬼に掴まり、殺される。
この瞬間に貴方は目が覚める訳ですが、これはこのようにも考えられるのではないでしょうか。
【違う次元の自分が、たった今“本当に死んだ”】
と。
だから強制的に貴方は目を覚ました。
では、もしも目が覚めなければどうでしょう。
首を絞められたり、刃物で刺されたり。
夢で起こったことなのに、苦しさや痛みを感じる。夢からも覚めない。
……ということは、その時点で貴方は【別次元の自分】と『完全に同期』していることになります。
ということはどうなるか?
【夢の中の自分】と【現実の自分】が100%同期していれば、そこで殺された場合自分自身も死んでしまうということになります。
――非現実的だと思いますか?
■失踪者の数
日本だけに留まらず、世界中で毎日夥しい数の人間が姿を消しています。
死、ではなく失踪です。
中には誘拐や人身売買など犯罪に巻き込まれて……ということもあるでしょう。ですが、全てがそのような理由でしょうか。
現在でも未解決の失踪事件というものは沢山ありますし、増え続けてもいます。
もしも、この中の何%かが【夢の中の自分と同期してしまった】がために居なくなったとしたら。
そして、もう一つの“もしも”として……それに白昼夢が含まれているとしたら、起きている貴方は消えないと断言できるでしょうか。
■夢の正体とは
いい夢を見た時は一日がいい日になりそうな気になりますが、悪い夢というものは同じく一日引き摺ることもあります。
ですが夢は不思議と長く覚えていないもの。
ほとんどの夢がその日のうちに忘れてしまう……という人が多いのではないでしょうか。
時折、耳にする機会があると思いますが、幼児期の子供が母親の胎内にいる時の記憶を持っていたりすることがあるといいます。
この時の記憶……ですが、これは同じように【別次元の自分と完全同期】しているとも考えられないでしょうか。
特に乳幼児の突然死はよく報告されている事象であるのにも関わらず、そのメカニズムは全くわかっていません。
それによく怪談などで、幼児期の子供は大人に見えていないものが見えていたりと……。
それは「なにかが見えている」のではなく、「別次元の自分が今体験しているものを共有している」だけではないのでしょうか。
そう考えると、乳幼児の突然死は【別次元】……いえ、【夢の中の自分】がなんらかの理由で死んでしまい、それを同期してしまったからかもしれません。
成長していくにつれ、そういった不思議な世界というものは見えなくなっていくようですが、眠っている夢の中では私達は【違う世界の自分】と同期しているのかもしれませんね。
例えば、霊感などは個人差があるといいます。筆者は霊は見えませんし、感じませんがもしもこれも幼児期の名残だとすれば……幽霊の考え方も変わってしまう可能性もあります。
ともかくとして、今夜はいい夢がみたいものです。……ちゃんと目が覚めるのなら、ですが。
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