食人族まさかのリメイク/グリーンインフェルノに期待
■映画界を震撼させた狂作
どうも最東です。
みなさん、この記事を覚えておられるでしょうか。
知らないという方は是非、今回の記事を読む前に『私のトラウマ映画/食人族』をご覧ください。
さて、先の記事でご紹介したトラウマ映画『食人族』ですが、そのショッキングさゆえに発禁されたり、上映禁止になった国もあるほど、世間を騒然とさせました。
当然、当時の日本映画業界も同様に混乱し、この映画をどのように捉えるべきか物議を醸したのです。
記事で紹介しているので、ここであまりこの作品をぶり返しても仕方ないので、本題に入りましょう。
『人を喰う未発達の部族に取材班がとっ捕まりもぐもぐされる』
という狂ったテーマの本作が、遂に32年の時を経てリメイク上映が決定したのです!
わお、超クール!
と私も正気を失って叫んでしまいそうな衝撃ですね。
■期待高まる!
さて、あれこれといっても仕方がありません。
まずは公式HPをチェックしてください。(こちら)
この第一印象のインパクトはすさまじく、無数の赤い腕に埋もれてゆく女性の断末魔が聞こえてきそうな表情です。
本作の監督はというと、自らも俳優をしているイーライ・ロス。
クエンティ・タランティーノ製作総指揮で話題となったショッキング・ホラー『ホステル』、『ホステル2』、そしてゴキゲンな殺人ピエロが縦横無尽に大活躍(大殺人)する『クラウン』を撮った、ホラー界の奇才です。
『ホステル』では食人描写はなかったものの、殺人を娯楽とする会員制クラブでの狂気を描いたぶっ飛びホラーでした。
【人を人として見ない】
という価値観は本作と共通するのではないでしょうか。
【人の命を超玩具にする】ホステルを撮った彼が、【人は食材】という食人族をリメイクするのはある意味で必然だったのかもしれませんね。
さて、この記事を執筆しているのは2015年10月です。
リメイク版食人族……その名も『グリーンインフェルノ』のHPをご覧になった方なら、お気づきかと思いますが、まだこの作品は上映していません。
にも拘わらず記事に採用してしまったのは、私個人が並々ならぬ期待を込めたからです。
そりゃそうでしょう! 生きた本物の亀を劇中で解体して食べちゃうんですから!
世論を大きく巻き込んだ要因となった動物愛護的なことも含め、映画界ではネクロマンティックと並んでほぼほぼタブー視されたこの作品がリメイクなんて、正気の沙汰とは思えないのです、ヒーハー!
私と同じく狂喜している映画ファンも多いのではないでしょうか。
ですが正直、今作を映画館のダイスクリーンで見る覚悟があるかと言われるちょっと自信ないのですが……(苦笑
■予告編にみるストーリー
さてここで、予告編を見てみましょう。
原作とどのような違いがあるのか、考察したいと思います。
原作の『食人族』では、フェイクドキュメンタリーの先駆けとして、行方不明になったカメラクルーを追って彼らが消えた未開の森、『グリーンインフェルノ』で接触した部族。
そして発見したのは、彼らのものとおぼしき白骨死体の近くにあったフィルム……。
そのフィルムには……というストーリーでした。
では今回のストーリは、どうか?
予告編を見る限り、どうやら消失の危機に瀕した森を救おうと立ち上がった学生っぽいチームが、そこに向かうセスナが事故に遭い墜落してしまいます。
そして、九死に一生を得たクルーの一人が目を覚ますと、船に揺られ……見慣れない部族の男が……。
その後は、赤い塗料を体中に施した部族が彼らを取り囲み、次々と食べまくる……といったところでしょうか。
見どころは、何といっても【食人エンターテイメント】と銘打っている食人シーンでしょうか。
どこまでどんな描写で描くのか、争点はそこですね。
食人族がかなり直球な残酷描写をウリにしていただけあって、映画ファンにはここが気になるところです。
上映館の少ない映画なので、中々劇場でご覧になれない方も多いと思いますが、なんとか私も当ブログにてレビューが出来れば……と思います。
みなさん期待してお待ちください……。
(観に行けるかわかりませんが……)
このリメイク食人族『グリーンインフェルノ』は、新たなトラウマ映画になるのか。
それとも、期待外れの駄作になるのか。
この表現に厳しい現代でどこまでぶっ飛んだ映画を作るのかが見物です。
是非とも表現の限界に挑戦してもらいたいところです。
「野蛮を撮影することこそ野蛮」をモットーに掲げた原作の食人族のコンセプトを躇踏するのか、それとも全く新しい恐怖を突き詰めるのか。
どちらにせよ、『本当に恐ろしいのは人間』という真理から外れない、ある意味で恐ろしい作品になってほしいですね。
イーライ・ロスのホステルシリーズを観ましたが、容赦のない残酷描写は私も一目を置いているとこですので、タランティーノに寄らない感じなってもらいたいところです。
エンターテイメントを詠っているくらいですから、精神的な恐怖はあまりないように思いますが、ホラー界のトランスフォーマーだと思ってみなさんも観に行きましょう!
※追記
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