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呪われた島・人形島/サンタナと少女の霊

公開日: : 最終更新日:2015/04/21 おもうこと, ホラーについて

 

人形島

 

■無数の人形が犇めく呪われた島

 

 

 

どうも最東です。

 

 

みなさんは幼い頃に人形で遊んだ記憶はありますか?

 

 

時がどれだけ経っても、世の中がどれだけ便利になっても、人形というものは無くなることはなさそうです。

 

 

それだけ、世界中で《人の形》をしただけのそれが愛されているのですね。

 

 

ですが、昔から人形というものは、神聖なものとして扱われている面もあります。

 

 

人の形をしたものには昔から命が宿ると信じられており、それは不思議と世界中、どこでも同じことが信じられています。

 

 

やはり、命のないものを人の形に象るからでしょうか。

 

 

日本や世界中で、そんな人形にまつわる怪異が報告され、昔話や言い伝えとしてあります。

 

 

人間が死して形を失った時、その魂がそこに宿る……もしかして、次の身体を魂が探しているのかもしれません。

 

 

 

■人形島という島

 

 

 

メキシコのソチミルコという島。

 

 

その島に一歩でも足を踏み入れた者は、誰もがその衝撃と恐怖に言葉を失うと言います。

 

 

わざわざ『人形島』と名付けられたその島には、何百体ともそれ以上とも言われる夥しい量の人形が、そこかしこに括り付けられているのです。

 

 

ある人形は、木の枝や幹に括り付けられ、朽ちた小屋の柱にぶら下げられていたり、とにかく一歩歩かなくとも人形が上陸した人間を数百の目で見詰めます。

 

この島はメディアでも度々取り上げられ、有名にはなっているものの、その想像を絶する気味の悪さからか、好奇心で上陸する人間はあまりいないそう。

 

 

この異様な光景を美しいとし、カメラを構える人間もいるにはいるのですが、やはり大半が異常な数の人形に圧倒されるようですね。

 

 

 

■人形が集まるのは……

 

 

そんな人形島も最初からそうであったわけではありません。

 

 

この島に人形が一体もいない、何の変哲もない島だった頃。

 

 

とある少女の死体が川から流れつきます。

 

 

その島に居ついていたサンタナという男がいました。

 

 

川で遊んでいたのか、それとも落ちてしまったのか、とにかく独りで寂しく死にんで流れ着いた少女を憐れんだサンタナは、少女を弔うため、島に人形を集め始めたというのです。

 

 

そしてサンタナは、何十年にもわたって人形を収集し続けるのでした。

 

 

まるで、なにかに憑かれたように人形を集めるサンタナは、彼を知る住民たちから気味悪がられ、孤独だった彼は余計に孤独になっていったそうです。

 

 

ですが、その反面……島には、人形が続々と集まりました。

 

 

彼は孤独だったのか、それとも人形が孤独を埋めたのか、今とは分からないのです。

 

 

 

■サンタナの死

 

 

 

そして、数十年が経ったある日。

 

 

サンタナは島の川辺で死んでいるのが見つかりました。

 

 

調べたところ、溺死だったそうです。

 

 

彼の死だけでも、不気味で恐ろしいと噂されましたが、それよりもサンタナが死んだ場所が、誰しも驚かせることとなりました。

 

 

それもそのはず、サンタナが死んでいたのは、彼が人形を集めるきっかけになった少女が流れ着いた場所だったからです。

 

サンタナが死んだことで、人形島に人形が集まることはなくなるかと思われました。

 

 

 

■増え続ける人形

 

 

 

この島が呪いの島だと言われるようになったのは、むしろサンタナの死後です。

 

 

元々、サンタナ自身は、少女の霊に取り憑かれていると周囲に話し、その霊を鎮めるために流れ着く人形を島中に飾りつけたと言われていまsう。

 

 

そもそもなぜこんなにこの島にばかり人形が流れ着くのかも、大きな謎の一部ではありますが、それよりも不可解なことがありました。

 

 

それは……

 

【サンタナの死後も島の人形が増え続けている】

 

 

ということでした。

 

 

とある住民は言います。

 

 

「サンタナが死んで、島の人形を徐々に外して行こうという話になった。だけど、あの島に上陸する度に何故か人形がまた増えているんだ。

 サンタナはもうとっくに死んだって言うのに……」

 

 

一体誰が人形を集めているというのでしょうか。

 

 

ちなみに、これは現在進行系の話でもあります。

 

 

 

■視線

 

 

 

サンタナの死後、この島に観光目的で訪れる人間も増えたということです。

 

 

ですが、この島に訪れた観光客は口を揃えてこう言いました。

 

 

「人形一体一体から視線を感じる……」

 

島の人形の中には、顔が無いものも、目がないものもあります。

 

 

冒頭にお話した通り、人形には人の魂を宿すなにかがあるのかもしれません。

 

 

もしもそうなら、この島に吊るされている無数の人形たちにも、誰かの魂が入っていて、ここに訪れる人間を見詰めているのかもしれません。

 

 

仮にそれらの人形が生きている彼らを見詰めているとすれば、人形に入っている人間の魂というのは、たった一つしかありません。

 

 

それこそ、『死んだ人間の魂』だということです。

 

 

死んだ人間の魂が人形島に括られた人形に入っているとしたら、当然沢山の人形の中に、サンタナも、そして、サンタナが救えなかったあの少女がいるのかもしれませんね。

 

 

と、すれば……この島の呪いの対象はこの島に訪れている【生きている人間】だということになります。

 

 

ですが、本当にそれだけで足りるのでしょうか。

 

 

いいえ、きっと足りないのです。

 

 

だから、テレビや雑誌、インターネットを通じて私や貴方に呪いを振りまいている……なんてことが、あるのかも……しれませんね。

【関連記事】

 

大島てる/拡散する呪い

 

双葉社ホラー大賞

 

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