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ヨーロッパ史上最大の謎 / 不老不死のサンジェルマン伯爵

公開日: : 最終更新日:2015/02/15 おもうこと, ホラーについて

サンジェルマン 

■謎に包まれたプロフィール

 

 

 

 どうも最東です。

 

 

 今回も引き続きサンジェルマン伯爵について考えていきましょう。(関連記事「実在した不老不死の男」) 

 

 

 彼は宝石をいくつも散りばめた服を纏い、丸薬と少しのパンしか口にしなかったそうです。

 

 

 教養もあり頭脳明晰、なんと11か国語を操り彼をしる民は誰もが彼の存在を尊いものとしてとらえていたようです。

 

 

 しかしその一方で彼は『不老不死』とも言われ、尊敬の念とは違う気味の悪さも持っていました。

 

 

 何故、彼が不老不死だと言われていたのかというと、【不死】の部分はどうなのか分かりませんが、

 

 

 少なくとも【不老】であることは誰の目からも確実なものと認識されていました。

 

 

 それもそのはず、彼は40歳頃から外見的に全く歳を取らなくなり、最後に公に現れた時、実に齢67歳。

 

 

 にも関わらず彼の姿はどこからどうみても40代前後の外見で、

 

 

 見る者を驚きと気味の悪さで支配したのでした。

 

 

 また一方では【タイムトラベラー】ではないかという声もありました。

 

 

 サンジェルマン伯爵は時空をも超える神秘的な力を有している。

 

 

 とても正気で言っているとは思えない話ですが、当時の彼を知る人間は口を揃えてそう言い放ったのです。

 

 

 

■扉、壁を無意味に帰す男

 

 

 

 彼は度々壁をすり抜けたり扉を開けずに外に出たり、かと思えばいるはずのない場所に突然目の前に現れたり……。

 

 

 それ自体派手に披露していたわけではなく、それが日常……つまり彼にとってはとるにたらない日常のよくある一風景でした。

 

 

「私は永遠に時を旅しているので未来のことがわかる。丁度今日本から帰ったばかりだ」

 

 

 実際にこう答えた、という記録もあります。

 

 

 そんな彼はいつしか【錬金術師】と恐れられるようになりました。

 

 

 いつの時代も、人は自分の理解を超えた存在(モノ)に恐怖を抱くのですね。

 

 

 

■テレビに現れたサンジェルマン

 

 

 そして時は経ち、時は1972年。

 

 

 世界大戦が終結し、国際的に発展途上の時代。

 

 

 シャンフレーというフランス人の若者があるテレビ番組に出演しました。

 

 

 彼のパフォーマンスは、【鉛を金に還る】と言ったまさに錬金術師のそれでありました。

 

 

 キャンプ用のストーブで鉛を金に変え、彼は言います。

 

 

「私はサンジェルマン伯爵である」

 

 

 と。

 

 

 さて、これはただのいたずらでしょうか。それとも……。

 

 

 

■不老不死の定義

 

 

 

 ここで一度一緒に考えて見ましょう。

 

 

 そもそも【不老不死】の定義とはなんでしょうか。

 

 

 歳を取らないことが不老であり、死なないことが不死であるのならば

 

 

 それは生命の可能性だと騒ぐ人もいるでしょう。

 

 

 しかし私はむしろその逆であると思います。

 

 

 不老不死の人間が実証された場合、それは生命を根底から否定することではないでしょうか。

 

 

 人間に留まらず、全ての動植物には時間の概念が存在します。

 

 

 物を食べ、老化し、そして平等なる死が訪れ、それが全てに於いて当てはまりますね。

 

 

 ですが、サンジェルマン伯爵のような不老不死の存在が実在したとなると、それは全ての理の崩壊を意味します。

 

 

 つまりは科学の否定。

 

 

 現代の私達が、絶対的な真実としている科学。

 

 

 物理も生物学も科学に繋がる全ての論理は空しく弾け飛び、その全てを否定した先に彼がいるのです。

 

 

 【死が訪れない】ということは言うなれば【時間の概念が存在しない】と同義です。

 

 

 【時間の概念がない】からこそ【歳を取らない】訳です。

 

 

 お分かりでしょうか。

 

 

 つまり、【不老不死】と呼ばれるそれは要するに【時間の概念が存在しない】ということです。

 

 

 これは同時に【時間そのものを否定する事象】であり、【時間を否定する】ということはこれまで私達の見てきた全ての事象、歴史、そして今現在見ているもの全てが、

 

 

【嘘】なのかもしれない……。

 

 

 そういうことではないかと私は思います。

 

 

 

■相対性理論の体現

 

 

 

 かつてアインシュタインが唱えた相対性理論。

 

 

 彼が初めてそれを唱えて実に100年以上が経つ現在ですら、その仮説には様々な意見が飛び交い、未だに否定派も存在しています。

 

 

 相対性理論を端的に大きく言えば【光の速度を超えれば時を操れる】という理論です。(個人的解釈を含んでいるので正しさのベクトルはわかりません)

 

 

 タイムマシーンというものが理論上開発可能とするのなら、サンジェルマン伯爵は存在そのものがタイムマシーンと同義だと言えないでしょうか。

 

 

 時間概念は人が触れてはいけない領域です。

 

 

 光を超えた時、人間は誰もが不老不死になり全てがサンジェルマンとなり、【死】が無くなります。

 

 

 しかしそれはもはや人間といえるでしょうか。

 

 

 もうお分かりですね。

 

 

 私の結論は、【サンジェルマンは人間ではなかった】ということです。

 

 

 いえ、もしかしたら【人間を辞めた】のでしょうか。

 

 

 某JOJOのあれではありませんよ(笑)

 

 

 もしも私の仮説が正しいとすれば、一つの新しい疑問が生まれます。

 

 

 サンジェルマン伯爵は【一体どこで】【人間を辞めた】のでしょう?

 

 

 1700年代に相対性理論を実証するような文明があったとは思えません。ということは彼は未来人だったのでしょうか?

 

 

 それとも1700年のどこかで、彼を【サンジェルマン伯爵にした人物】がいるということでしょうか。

 

 

 サンジェルマン伯爵が最後に目撃されたのは1980年代、日本のとある県。

 

 

 もしもサンジェルマンがあなたの目の前に現れ、

 

 

「不老不死になりたくはないか」

 

 

 と聞いたらどうしますか?

 

 

 人として生きますか。それとも、

 

 

 人をやめますか。

 

 

 

関連記事実在した不老不死の男 / サンジェルマン伯爵という存在

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