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【嗤う旅・北海道】 みんな笑顔の二枚貝パラダイス「ほっき貝資料館」

■北の港町に潜むバグ

どうも最東です。 みなさんは現実逃避、極めてますか。 あたいはプロの逃亡者です。

ところでみなさん、苫小牧と聞いてなにを思い浮かべますか?
コマドリ姉妹? ゲームセンターあらし? 生駒山上遊園地?
バカッ!
その「コマ」じゃねえよ! もう、バカッ!
正解はホッキ貝資料館です。これ一択です。むしろ苫小牧にはホッキ貝資料館しかありません。ビバ苫小牧のビッグスター!!

それはさておき苫小牧といえば、ホッキ貝の漁獲量日本一を誇る活気あふれる港町。 観光客がこぞって新鮮な海鮮を求めて群がる「海の駅 ぷらっとみなと市場」のすぐ傍らに、 たった一種類の軟体動物のために、わざわざひとつのハコ(建物)を用意してしまう。この一点突破の情熱に、すでに名スポット特有の瘴気(※いい意味で)がプンプン漂っています。

はい、そこにどーーん!!

■貝殻マトリックスと狂気のクラフト

「おおう……貝、貝、貝ぃ……」 中に入ると、そこにはホッキ貝に対する偏執的ともいえる愛情が暴走した空間が広がっていました。 世界中の貝の標本から、ホッキ貝漁の歴史、さらには苫小牧の海がいかにホッキ貝に適しているかが、克明なデータとして整然と展示されています。

ここまではいい。普通の真面目な学習施設です。 しかし、最東の危険察知センサーが『警告:用途不明の貝殻集合体』とアラートを出したのが、フロアのあちこちに鎮座する「ホッキ貝を使った工芸品」の数々です。

貝殻を何枚も、いや何十枚も貼り合わせて作られた巨大なランプシェード。 貝殻で構成された謎のオブジェ群。 果ては、ホッキ貝の貝殻に直接顔を描き込んだような、呪物……いや、ファンシーな手作りキャラクターたち!

誰が、どんなテンションで、どれほどの時間をかけてこの貝殻を接着したのか。 ボンドでひたすらホッキ貝を貼り合わせる作業工程を想像してみましたが、人間特有の『狂気(あるいは愛)』というスパイスがなければ、途中で発狂して貝を叩き割っているはずです。 「なんでこんなにホッキ貝で何かを作ろうとするの? 貝への贖罪なの?」 整然としたパネル展示の背後に、「貝……貝こそが世界の中心なんだ……」という、作り手の無言の圧、すさまじい執念のオーラが漂っています。

■カオスと情熱の到達点

館内の中央には巨大なホッキ貝の模型も鎮座しており、最東は迷わずその前で「パシャパシャ! 激写ボーイ(PCエンジン版)してやったぜ!」とシャッターを切りました。 情報量とホッキ貝のゲシュタルト崩壊でクラクラし始めた頭を抱えながら、最東はひとつの真理に到達しました。

人間とは、なんと業が深く、そして面白い生き物なのでしょうか。 ただの美味しい食材として、カレーに入れたり炙って食べたりすれば済むはずのホッキ貝。 しかし、そこに「愛」や「感謝」や「これを後世に伝えたい」という異常なまでの情熱がバグのように混入した瞬間、ただの二枚貝は宗教的なイコンへと変貌し、このようなカオスな空間を現出させてしまうのです。

効率や見栄えだけを考えれば、絶対に作り出せない空間。 ひとつのものを極めようとした結果、芸術と狂気の境界線で反復横跳びをしてしまう人間の業。これに触れ、「人間って最高だな」と嗤うことこそが、【嗤う旅】が追い求める至高のエンドルフィンなのです。

いかがだったでしょうか、【嗤う旅・北海道編】。 潮風に吹かれながら、ひとつの貝がもたらす深淵を見つめるほっき貝資料館。 みなさんも北海道を訪れた際は、ぜひこの貝の迷宮の扉を開けてみてください。 そして、有り金全部置いていけ!(※資料館は入場無料なので、隣の市場でホッキ貝を買い占めて経済を回せという推奨コマンドです。恐喝じゃありません)

最後になりましたが最東対地は貝が嫌いです!!ぷちゅっ……(二枚貝に挟まれて圧死する音)

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※今回より【怪奇行シリーズ】は【嗤う旅シリーズ】と名称を変更します。

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