【怪奇夜話】アステカの祭壇 / 恐怖・ホラーブログ
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◆恐怖の原点、それは心霊
どうも最東です。師走に入りすっかり寒くなりました。
不思議な話や怖い話、暑い季節に聞くも風柳ですが、
寒い夜長に聞くのもオツなものです。
今回は久しぶりに心霊系のお話をいたします。
◆激減した恐怖系番組
心霊特集や心霊写真、心霊動画。
他にも『怪奇・不可思議・恐怖・呪い』で置き換えてもいいだろう。
そういうものを扱ったTV特番。
最近、減ったと思いません?
そうなんです。
気のせいではないですよ。それ。
ただ、こういう内容だからって、なにもそういう霊的なものが原因ってわけではないんです。
単純に視聴者…つまり僕たちですよね。
そういう”視聴する側”のレベルが上がってしまっただけなんです。
都市伝説とか色々と言い方や媒体やら時代によって移り変わっていきますけど、なんのことはない。
怪談話が何十年もかけて流行したおかげで、ちょっとやそっとの恐怖では満足できなくなったんですね。
しかも、昨今の映像表現の規制も手伝って、あんまり強烈なものは放送できないし、企画段階で没。
テレビ離れも一つの理由。
テレビを見る世帯層が減っている中でロケが中心になりがちのオカルト番組は次第に減っていったわけです。
ただ、
そういう理由で終了したんじゃない番組もあるんです。
いや、厳密にいうとその番組は現在も放映されています。
単純に、
『その番組から心霊特集が無くなった』んです。
◆奇跡体験アン……
この話がどの程度有名な話なのかは知りませんが、もしかしたらご存じの方もおられるかもしれません。
この記事では番組名は伏せさせていただきます。
その番組では不定期的に『心霊写真特集』していました。
オカルト好きな方も唸るほどの強烈な写真が多く扱われ、それはまた、他の視聴者にも同じように映ったようです。
たちまち番組でも大人気の特集となりました。
紹介される写真の真贋は兎も角として、所謂”オカルト慣れ”した視聴者達をも釘づけにするほどのインパクトがその特集からは放たれ、毎回とても良い視聴率を稼いでいました。
そんな人気の中で紹介された写真。
”これ”、…いえ、”これら”の写真が番組から特集を終わらすきっかけになったものです。
◆オレンジ色の発光が写り込んだ写真
ありがちですが、この心霊写真特集は『視聴者から心霊写真と思しき写真を募集』して、成り立っています。
毎回、この特集ではお馴染みの顔となった霊能者が写真を鑑定するというよくあるテンプレート。
その放送もなんら変わりのない、同じテンプレートの内容。
ただ一つ写真の内容が違いました。
従来、心霊写真というものは、
行く先々の場所で撮った写真に人の顔であったり、一部であったり、大凡”人と判別できる”ものが映ってしまう。
…と、いうのが主流です。
ですが、その放送で紹介された写真は、
撮った人間も、撮った場所も、なんら一つもの共通点もない複数の写真に”同じものが映っている”というものでした。
しかも、それは人の形のそれとは違う、もっと別の無機質なもの。
映っている場所や、大きさは違うものの、どの写真にも”同じもの”が映りこんでいる。
“同じもの”とは、ただのオレンジ色の光でした。
おどろおどろしい、人の顔や手などではありません。
普通の方が見ればただネガに光が入っただけではないかと。
しかし、その光もよくみればあるものの形をしているのですが。
この不可思議な写真にお馴染みの霊能者は「とても良くないことに使ったもの」と鑑定しました。
そしてこの日の放送は何事もなく終了しました。
しかし、放送が終了した直後に抗議の電話が殺到しました。
電話の主はそれぞれバラバラで、自称・霊能者を名乗るものもいれば、ただのOLだったり、一般の人も多数いたそうです。
言っている内容はそれぞれだが、要約すればみな同じことを言います。
怪訝に思ったスタッフは番組馴染みの例の霊能者に連絡をし、聞いてみると一転。
『この件には関わりたくない』
と一方的に接触を拒否される始末
この番組の心霊特集創世記から馴染みの霊能者だったが断固姿勢を崩さず、後に別の特集でオファーするも僅かでもこの件に触れるだけで音信不通になるという。
当然、スタッフ達の頭には一つの疑問が浮かびました。
――この写真(達)はなんなのか?
スタッフは手当たり次第に名のある霊能者にその写真を見せて回った。「鑑定してくれ」と。
しかし、
どの霊能者も口を揃えたかのように
『その写真は扱えない』
『そんなもの見たこともないが絶対に関わりたくない』
と、誰も関与しようとしない。
それでもスタッフは食い下がり、2名ほど霊能者が渋々と話した。
◆霊能者が語った映るはずのないモノ……
「この時期に日本で”ソレ”が撮れること自体おかしい」
「一体何が起こっているのか解らない。とにかく恐ろしい。怖い」
スタッフ達はようやく手に入れた手がかりをもとに”ソレ”を調べてみると……
・”ソレ”とは、遠い昔のことである。
・”ソレ”とは、当時の民が天災を恐れ、神に助けを請うためのものである。
・”ソレ”には、生贄が必要である。
・”ソレ”には、生贄の生き血と、生きたままとりだされた心臓が必要である。
・”ソレ”には、数え切れない数の人間が犠牲になった。
・”ソレ”は、何か天災が起こるたびに行われた。また、起きなくとも起きない為に行われた。
・”ソレ”が、”現代”の複数の人間が撮影した写真に写っている。
ということが判った。
ここにきてようやくスタッフは事の重大さに気付きました。ですが、遅かったようです。
この事は既に霊能者達の間でも有名になり、その放送局からの、特にその”番組”からのオファーは受付けなくなりました。
『あの放送局には関わるな。”ソレ”の写真を持っている。』と。
誰も霊能者がつかないのに心霊特番はできない。
いつの間にか、局からは心霊特番が無くなった。
◆まことしやかに囁かれているその後の噂
ちなみに、「視聴者から心霊写真を募集する」特集であった為に、
現在も局には続々と”ソレ”の写真が送られ続けているらしい。
つまり、毎年その局にはその写真が増えているということだ。
ここまで読み進めてくれたみなさんに一つ知識として持っていてもらいたいことがあります。
気づいていると思いますが、私は”わざと”番組名も、放送局も、”ソレ”の名も伏せています。
個人のブログなので著作がどうこうとかを心配しているわけではないです。
霊能者達が挙って”ソレ”の写真との関与を断った理由に『危険過ぎて扱えない』ということ。
では、番組で流した写真というのは?という疑問が当然もちあがってきます。
テレビで放送される写真というのは(雑誌などの媒体のものも含めて)、ある程度処理が済んでいます。
まぁ、この場合言うなら”お祓い”ということにしておきましょう。
なので、放送される写真というのは私達が見てもある程度安全なものがだされます。
それでも、処理済みの”ソレ”の写真にクレームが殺到した、というのは尋常じゃないことだと記しておきます。
まわりくどくなりましたが、結局なにが言いたかったかというと、
「インターネットの掲示板や画像サイト、個人のサイトなどで出回っている”ソレ”の写真は未処理である」ということ。
”非常に危険なもの”ということです。
どこまで信憑性があるのかは解りませんが、そういった理由があるので名は伏せています。
それでもどうしても気になる人は『検索してはいけないキーワード』で検索してみてください。
辿り着けると思います。
ところで、一部ではこんなに有名な”ソレ”ですが、その番組の”ソレ”を放送した回以外は大体UPされているのにいくら探しても”その回”だけは絶対に見つかりません。
こんなにインターネットが普及して、それこそニコニコ動画やYOUTUBEなどで関連動画が見られるというのに、
どういうわけか、
”ソレ”だけは見つかりません。
他局で扱ったものなら一件だけHITします。探し当てたなら是非ご覧ください。
危険はないですが、どんなものなのかは解ると思います。
ちなみに『何が写真に写っているのか?』ですが。
壺です。
オレンジ(赤?)の光の中に壺のシルエットが写っています。
心霊写真で、霊と思わしき光の中で赤に近いほど危険な色だと言われています。
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