怪紀行番外編・伝説はここからはじまった!断罪のファロ ~Beginning~完結編

■別れ際にさよならなんて言うなよ
どうも最東です。3部想定ではじめたこの『断罪のファロbeginning』、ふたを開けてみれば倍の6回まできてしまいました。
これを書いていて気付いたことがあります。あ、俺、こんなに怒ってたんだ☆彡
そういうわけでいよいよ完結編だよっ♥
最近は旅をしてないせいもあり、目立ったやらかしはないものの、今後またどんなやらかしをやらかして『断罪のファロ リローデッド』を書く羽目になるかわかりません。
でもこの調子でやらかしていくと多分死人がでると思うのよね、あたい。そして死ぬのはたぶん、あ・た・い♥(辞世の句)
■やらかしその6 メシ代
その後、無事にぬかぽよといずみさん、クキモン(新キャラ)と合流したあたいたち。
この日は最東の取材ターン!ということで鎌倉をあちこち散策したんだよ。
湘南の海は怪獣モチロンのこと、主に鎌倉の住宅街を闊歩しつつ、シンゴジラのロケ地だったり、エヴァの監督のひとの家らしき屋敷を見に行ったりしました。
「ぶへっ! やること終わっちゃった!」
「時間あるなら鶴岡八幡宮行きます?」
「なにそれ?」
ずこーーっ!(一同)
観光地や歴史に疎いあたい。マジのガチで鶴岡八幡宮のことは知らなかった。そもそも鎌倉って、海があってお金持ちが住んでる場所でしょ?くらいの認識だったのです。(失礼)
そうして鶴岡八幡宮で神様とイチャイチャしたり、ぬかぽよたちとお茶したりして、最東一行は帰路につくのでした。






































ブロロォオーン!!!(プリプリくんの爆音)
帰りはどうしたことか天気が荒れ、暴風雨の高速を爆走しました。
行きより帰りのほうが長距離運転は疲れます。たぶん、やる気の問題かと思うのですがこれから6時間もひとりで運転するのかと思うとマジのガチで気分が萎えました。
そんな最東の心中を察したのか、ファロがこんなことを言いだしました。
「帰り、どっかのパーキングで晩飯食べるやろ? ずっと運転してもろてるし、いろいろやらかしたから奢らせて」
お詫びと労いにしちゃパーキング飯は安すぎるやろ、と思いつつもその気持ちはありがたく受け取っておこうと最東は思いました。疲れていたので、ついそんなことを思っちゃったね!ごめんね!ファロ!
しかし、この時心の中で謝ったことを後悔することとなります。
~どっかのサービスエリア(どこかは忘れた)~
「なんでも好きなもの食べてや」
「おん、ありがとう」
せっかくなので、ということで大型のサービスエリアに立ち寄った最東たち。フードコートもたくさんのお店が入っていて目移りしちゃう!
「えーーっ♥ どれにしちゃおっかなー」
「ははは、たくさん食べなさい…………ん?」
でました!〝「ん?」〟!!
次にお前は、『あれっ?』と言うッ
「あれっ?」
「ドシタン」
思わず片言になるあたい。

「さ、財布を車に忘れてきた……」
「ヘェー」
外は大雨。
「あとで返すから、その……」
「イイヨ。キミノブンモダセバイインダネ」
「アッ、う、うん」
「ワカッタヨ。ゴハンオゴッテクレルッテイッテ、ココニヨッタケド、サイフヲワスレチャッタモンネ。オゴレナイモンネ。オゴッテモラエルトオモッタケド、ココデハサイトウガファロノブンモダスネ」
「あとでお金は……」
「イイヨイイヨ。ジブンノブンダケカエシテモラエレバ。ソレニオゴッテモラッタキニナラナイ死ネ」
「そんなわけにはいかんから絶対最東さんのぶんまで返す!」
「ハ~イ」
マジのガチで気分が萎えたのであとで最東のぶんも含めたお金を渡されても苦笑いしかできなかったのは内緒にしておくネッ
なんともいえない気持ちのまま腹だけを満たして、雨の帰路に戻ったのでした。
■やらかしその7 布団
この日、雨風で道路の状況がよくなかったこともありすこしゆっくりめに帰り、家に着いたのは0時を過ぎていました。当然、電車がないのでファロは帰れないし、家まで送ってやる筋合いはないのでこの日も仕事場のマンションで寝てもらうことにしました。
「明日は昼くらいに駅まで送ったるからゆっくり寝とき」
「わかった。なにからなにまでありがとう」
「まあ、色々あったけど無事帰って来れてよかったわ。ああ、そうそう、明日昼飯は食うやろ?(いつかの学び)」
「せやな」
ということで最東も自宅で疲れを癒したのでした。
翌日、今度はスマホを車に忘れることはなかった(念を押しに押した)ファロにLINEしてから合流。大阪駅まで送りました。
思えば、どうして大阪駅までわざわざ送ったのか、自分でもわかりません。たぶん、昼食は都会で食いたい!という欲求があったのかもしれません。
とにかく、茶屋町で親子丼を食べて旅の反省と振り返りをしました。
「お前、部屋にデリヘル呼んでへんやろうな?」
「呼ぶわけないやろ!」
というよくある下品なジョークを交わしたりしたのですが、その際ファロはこんなことを口走りました。
「ちゃんと迷惑かからんように使わせてもらった。前みたいに上着を忘れたりしてないし(前に泊まった時に上着を忘れた)、ゴミもちゃんとまとめたしな!」
「おお、そうか」
と返事をしつつ、「ゴミもちゃんとまとめた」という言葉に内心ひっかかっていました。
まあ、それはそれとしてみっちり二日間一緒にいたファロと別れ、最東は帰宅します。
この日はさすがに仕事をする気になれなかったので、翌日、最東はマンションにやってきました。
ガチャリ(ドアを開ける)
ベッドの上くしゃくしゃーーー!!!
最東の部屋にはベッドにもなるソファがあり、そこで寝てもらったのですが……なんと!起きた時のまんまの状態でした。毛布がくしゃくしゃのまんまー(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
ははは、どんな神経してやがる。別に掃除して帰れなんて思ってないけど、せめて自分が寝てたところくらいはきれいにしていかへん? 毛布くしゃくしゃやで? くしゃくしゃ
「あいつ……ッ」
溜め息もでませんでした。
■やらかしその8 ゴミ
まあええわ。布団くしゃくしゃくらい……この3日間のやらかしに比べたらかわいいもんや。でもこれ、たたむん俺やから、地味にこれまでのやらかしよりもダメージでかいな。
とかなんとか思いつつ、そういえばさっき『ゴミはちゃんとまとめた』と言っていたことを思い出しました。
正直、それについてはずっと「どういうこと?」と思っていたのですがなんとなく察しはついていたのです。
最東の部屋にはゴミ箱がふたつあります。白と黒のゴミ箱で、黒が燃えるゴミ、白がプラゴミです。
たぶん、ファロはこれのことを言っていたのではと思いました。

「ゴミをわけといた」と「ゴミをまとめといた」を言い違えたのでしょう、きっと。
プラとゴミを分けるのは普通のことですが、もしかするとファロは最東のことを分別をめんどくさがるタイプの人間だと勘違いしたのかもしれません。
まあ、普段の言動を見る限りではそう思われても仕方ないかな、なんて思いつつゴミ箱を見ると……
カップ麺の残骸や割りばし、ポテトチップスなどのゴミでパンパンにまとめられていた固結びのコンビニ袋が無造作に詰め込まれていました。
あっ! 正しかったんだね、『ゴミをまとめといた』で!! ははっ!!!!
めっちゃキレながら、めちゃくちゃ固く結ばれた結び目を爪でカリカリしてほどき、ゴミをあらためて分別しました。
やばい、今もしこのことを奴に言うと怒りに任せて絶交宣言しちまうぜ……!
ということで、ファロにはたぶん伝えていません。この記事読んで知ることでしょう。
まさに断罪のファロ、許すまじ……!!
そして、その半年後……あの事件が起こるのです。
完
追記:前回の記事まで読んだ知人から「あそこからどうやったらハッピーエンドになるんですか?」と訊かれました。もちろん最東は「ハッピーエンドになんかなりませんよ」と答え、「またまた~。今も仲良くしてるじゃないですかぁ~」と言われたので笑っておきましたが、この件があってから最東はファロに対してかなり雑で乱暴な態度になったのでした。(さらに滋賀編でひどくなった)おわり
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